1. トップ
  2. 語り合う
  3. 【BRHへの道のりが変わりました】

表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

バックナンバー

【BRHへの道のりが変わりました】

桑子朋子
 JR高槻駅から徒歩10分。生命誌研究館への道のりで「迷っちゃいました、、、」という方からの携帯電話がときどきあります(事務セクターの皆さんが親切に対応してくれます)。私自身、数年前にはじめて訪れたときは「この道で良いものか?」と不安に駆られました。理由はきっと、改札を下りてすぐ左手の芥川商店街。レトロなアーケードに一歩足を踏み入れると、ザルに盛られたお魚や青果、切り花、金物、結納品と何でもありのごった煮。お家に戻って夕飯の支度しましょか!という空気に呑まれ、この通りが「DNAを基本とした科学のコンサートホール」なる近代的(?)な建物へとつながるのかと、心に迷いを生じてしまうのです。もちろんBRHスタッフ歴も長くなると「台所も暮らしも生命誌!」と、これも融和したひとつながりの道のりに思え、散歩の途中にひょっこり発見して立ち寄られた地元の方には、「おほほ、驚きました?こんな場所にこんな館があったんですよ。」と自慢げに説明するまでになりますが・・・。
 ところが今年になって芥川商店街は一変。駅前開発で新しいマンションやショッピングモールが建ち、映画館や保育所も入る統合型の施設に。「夜中まで店開けとくなんて従業員は辛いやん?」「スタバができても商店街のコーヒー屋を応援しよう!」「アリもクモも来ない高層階にヒトが住むのは不自然では?」「いやいや、上空でもササラダニという生きものは飛んでいるらしい」などとスタッフの間では好き勝手に楽しんでいますが、のんびり商店街を抜けると生命誌研究館、生命誌研究館の閉館時間には街も店じまい・・・という馴染みの景色が消えるのは、ちょっと寂しい気もします。とはいえ、はじめていらっしゃる方には分かり易い目印ができたのかも! 新しいもの好きの方、ちょっと10分足をのばし、郵便局の角を左に曲がって、植え込みににょきっと生えた不思議な看板を見つけたら、BRHにどうぞ。


[桑子朋子]

表現スタッフ日記最新号へ