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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【梅雨が明けて、もうすぐ夏です】

浦川哲生 ようやく梅雨も明けて、カラッとした晴天と夏の雲が気持ちいいですね。
 自分はナナフシ担当で、藤田さんや平川さんに色々と手伝ってもらいながらナナフシの世話をしています。ナナフシの飼育ケースはスポットライトの真下にあって乾燥気味なため、蒸発した水分を補うように朝夕2回、霧吹きで水をかけてやるのですが、見ていると6月半ば頃からナナフシ達が元気になってきたように思います。初夏の暑さのせいでしょうか。館のナナフシには産卵シーズンらしいものが無く、一年を通して生まれたての幼生がうろうろしていますが、個体の最大サイズは時期によって変化するようです。春ごろはどれも手のひらに収まるかわいいサイズだったのが、近頃は掌からはみ出るほどにまで成長するものが出てきました。しかも、動きが速くすぐ逃げ出すので、もはや手乗りナナフシではないといった感じです。館では標本箱に行儀良く入らないほどの巨大ナナフシ標本(熱帯産)も展示していますが、日本のナナフシも高温多湿な場所で十分な量の熱帯植物を餌にあげれば巨大化するのかなあ、と春からの育ち具合を見て感じています。
 もう一方で自分は展示ガイドを担当しています。いま現在、夏休みシーズンの7月から8月にかけての展示ガイド申込が次から次へと入って来ていて、案内スタッフの皆さんとの調整を図りながら綱渡りでこなしている状況です。自分のガイドとしての話し方も、4月に比べるといくらか慣れてきた感じもあり、何とかこの夏のガイドラッシュを乗り越えることができそうです。
 7月末から2名の新しい案内スタッフの方が来られる予定で、早速来週にも何度か研修としてガイドの様子を見学してもらう予定です。自分が3月頃に先輩のスタッフがガイドされている一行の後ろからこっそり付いて行って見学させてもらっていた事がまだ昨日のように思われてなりません。月日の早さを感じています。
 展示ガイドの際、少し人数が増えている事があるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。

 [ 浦川哲生 ]

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