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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【今年の季刊生命誌】

2017年1月5日

星野 敬子

季刊生命誌のことで頭をいっぱいにして、新年を迎えました。3月1日発行の92号では、年間テーマもよそおいも、新しくなります。年間テーマは2003年から動詞で考えてきました。愛づる、語る、観る、関わる、生る、続く、めぐる、編む、遊ぶ、変わる、ひらく、うつる、つむぐ、ゆらぐ。さて、今年は?

昨年の秋頃から、今年のテーマをどうするか話し合いを続けました。これまで何度も候補に挙がっている動詞、生きものと関わりの深い動詞、今だからこそ考えたい喫緊の動詞、さまざまな視点から考え、試行錯誤を重ねました。そして動詞以外の可能性も。ケースや誌面のデザインは案を持ち寄り、デザイナーの坂啓典さんと6時間におよぶ濃密な打ち合わせで練り上げました。

昨年「ゆらぐ」を考えた最新号、91号の巻頭メッセージは「もっと自由を求めよう」でしたね。

生命科学の最新の研究をもとに、さらにその先を考え「生きているとはどういうことか」を表現するのはかんたんではありません。しかし、これまでのルールにしばられることなく、生命誌が今いちばん考えたいことを見極めかたちにするのが仕事のおもしろさです。ついついこれまでのやり方や習慣に流されがちですが、いつでも今だからこその新しい表現を試したいと思います。

今年の季刊生命誌がどんなかたちになるのか、3月1日をどうぞお楽しみに。

[ 星野 敬子 ]

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