1. 齊藤わか（表現を通して生きものを考えるセクター）

「虫入り琥珀の世界」をお読みいただきありがとうございました！琥珀の中に広がる世界にわくわくするお気持ちわかります。佐々木先生の記事は、編集部が取材し先生に協力いただいて制作した記事ですので、内容に関して編集部より専門的にお答えするのは難しい点、ご承知おきください。下記は編集部でわかる範囲での情報です。

琥珀の中の微生物に関する研究は少ないようですが、2億2千万年前の琥珀の中に残っていた微生物の化石を分析した研究が、科学雑誌Natureの2006年12月の記事に掲載されています。細菌、菌類、藻類、原生動物などさまざまな微生物の化石が入っており、現存の属に分類できそうなものも数多くあったそうです。
また琥珀ではありませんが、メキシコの鉱山で、数万年前の微生物が結晶の中で「休眠」した状態で発見されたという情報もあるようです。

私は石と言うと硬く冷たいイメージを抱いてしまうのですが、結晶と生きものが一体となったような化石の姿は、普段実感できないような長い年月を感じることができて素敵だなと思います。また、結晶の中にすら生きた（休眠ですが）状態で生物がいるというのは本当に驚きです。ぜひいろいろとお調べになってみて、お楽しみください。