生命誌について
2025.06.10
幻冬舎新書『日本の「食」が危ない!』拝読致しました
柏原瑞可
先日の朝日新聞で広告を見つけ、地元の本屋さんに駆け込んだところ、目につく棚に並んでいて嬉しくなり早速購入、水を飲み干すように読みました。
今、まさに!お米に関する現状に、あらゆる人々が様々な場所で毎日胸の痛む思いをしている中、深い知恵と新しい、そしてactualな希望をもたらす一冊ですね。
「人間は自然の一部である」、その日常を歌うように描かれた美しい導入から、全ての人のやはり暮らしの言葉「いただきます」で締められた最終章まで、ページを進める喜びに満ちていました。
「あとがき」は、未来に向けてのラブレターのように読ませていただきました。
2025.06.10
1. 中村桂子(名誉館長)
柏原瑞可様
近著をお読み下さっての感想ありがとうございます。
これの前の本が「人類はどこで間違えたのか」ですし、今度は「日本の食が危ない」。ちょっと言い訳風になりますが二冊とも編集の方がつけて下さったものなのです。このような気持ちが心の奥の方にあるのは確かですが、こんなタイトルにしようとは思ってもいませんでした。でも、「どこで間違えたか」はいろいろな方が読んで共感して下さいました。「食」もそんな感じで読んでいただけたことを知ってとても有難く思っています。ありがとうございます。
社会全体は、お金と武力と工学的な科学技術でことを解決しよう、それができるとして動いているような気がします。でも、違うんじゃないかな。私は「土と笑顔」の方に明るい未来を感じます。
中村桂子