生命誌について
2026.04.14
ふかふかの地面がいい
雨田祐二
生き物の世界、複雑に影響し合いながらずーっと支え合ってきたんですよね。おかげさまで私は生まれて育ってくることができました。38億年の歴史に感謝します。
嫌いだとか邪魔だとかそんな気持ちで他の生物を見たら、つまらないし、陰ながらの恩人、支援者を知らずに殺めるようなことになってしまいます。後味の悪いストーリーの代表です。
職場の敷地、除草剤と殺虫剤が撒かれていたのですが、やめていただきました。花壇などは、除草ではなく、高刈りにして、刈敷きを推奨しました。小さなことですが、生きものの中で私たちが生き続けさせていただけるようにと思います。
生きものが躍動する春、見たいものいっぱい。でも仕事も忙しくて落ち着かない。毎年春の相変わらずです。
2026.04.14
1. 中村桂子(名誉館長)
雨田様
素敵な提案をなさり、それが受け入れられたということ素晴らしいですね。最近は、世界的に、農業でも薬に頼らず土の力を活かすという動きが盛んになっています。持続性を考えたらそれしかないと分かってきたからです。身近な花壇でも同じですから、ご提案は大事なことです。それによって職場の皆様の意識が変わるとよいですね。それが社会を変えていくことにつながるのではないでしょうか。一人一人が、身近なところでの行動で、暮らしやすい社会にしていくのだと思える社会がよい社会なのではないかと思っています。
またお知らせください。
中村桂子
2026.04.21
2. かも
敢えて書かせていただきますが、>敷地、除草剤と殺虫剤が撒かれていたのですが、やめていただきました。<
これ、間違いです。除草剤も農薬も殺虫剤も上手く使えば絶対必要な植物を育てる要素です。
米作りに除草剤は絶対に欠かせません。殺虫剤も、殺菌剤も絶対に必要です。
使わなくても育てられるというのは間違いです。雑草を抜くのに、手で抜いても機械で抜いても除草剤で枯らしても除草を排除することに変わりはないからです。
それを言うなら、そもそも雑草を排除することが間違いです。
美しい花を咲かせて、美しい花壇を造りたいという欲求が自然に反しているからです。自然界では常に強いもんのが生き残ります。弱い花も知恵を使って生き残ろうとします。人間が決めた美しい花という概念が既に自然に反しているのです。
それでも人間が生きていくためには、美しい花も欲しいし美味しい野菜も果物も米も必要です。
米を作るためにどれだけの農薬を使って化学肥料を使って勿論有機肥料も使って育てているかお考えにはなりませんか。
今日私は、ジャガイモを撒きました。大量の有機物を入れて昨年の秋から3回起耕して土は履き物が沈むほどフカフカになって居ます。その柔らかい土地をサクサクと溝を作って小さく切り分けたジャガイモの種を蒔いてゆきます。
夏には大きなジャガイモが沢山とれます。それが農業です。勿論殺菌剤も必要に応じて撒きます。テントウムシ騙しの駆除です。
土寄せして手で雑草を抜いて育てます。化学肥料もしっかりい入れます。入れすぎるとジャガイモになりませんがね。それでも入れなければ美味しいジャガイモが採れません。
殺菌剤を使うことも殺虫剤を使うことも化学肥料を使うことも絶対に必要な花壇を美しく造る要素です。
手をかけたから美しい花が咲いたというのは間違いです。キチンと正しい手続きで育てて初めて美しい花壇が出来るのです。
午後は、ネギを植えます。除草剤は、ネオニコチノイド系の農薬も使います。其れが一番少ない薬品で効果的に害虫を殺すことが出来る方法だからです。
効かない薬を幾らかけても有害なだけです。それでは自然を壊してしまいます。それが正しい農業です。
2026.04.21
3. 中村桂子(名誉館長)
かも様
自然は複雑で、これが正しいという答えはなかなか手に入りませんが、最近の土や生きものの研究によって、少しづつ世界の農業が変わってきているようには思います。私は、農業が専門ではありませんが、生命誌から見て、今起きつつある変化に関心を持っています。自然と向き合って考えて行きたいと思います。 難しいことではありますけれど。
中村桂子
2026.04.21
4. やっちゃん
雨田祐二さま、職場での提案とその後のお話、心強いです。
わが家の裏には細い水路があり、春先に底の砂上げをすると沢ガニの姿が見られます。この先も住み続けて欲しいと願いながら、上流の空き地の草刈りに来られた男性に「沢ガニがいましたよ」とお知らせしました。
除草剤を持たず、刈り払い機を持参したその方にいきものを身近に感じてもらいたいと声をかけました。
命の芽吹きを感じる春の一日。心も穏やかに、ゆるゆると過ごせる環境を大切にしたいと思う仲間がいることはおおいなる励ましです。ありがとうございます。
2026.04.21
5. 中村桂子(名誉館長)
やっちゃん様
植物を支える土のことが少しづつ分かり始めて、大地再生農業が世界で一つの流れをつくっている今、小さなところでも土を活かす努力は大事ですね。サワガニ可愛いですよね。
中村桂子
2026.05.19
6. 雨田祐二
かもさんのようによく考えられて農業経営されている方のお考えをうかがって、学ぶことは多いです。ありがとうございます。用法・容量に配慮されて、効果や影響をしっかり図っていらっしゃると推察します。
やっちゃんさんに励まされてうれしいです。自分の周りからしかできないですよね。私は緑に覆われた土や、落ち葉でふかふかの地面が好きです。私たちが数えきれないほどの生き物との関わりで今に至り、今も生き物に包含されて生きているわけですから、おかげさまでという気持ちでお付き合いできたらと思っています。~すべきって話はいくらでもできますが、広げるのはなかなか難しいと感じます。好きという気持ちを少しずつでも広げたいですね。
2026.05.19
7. かも
間違っていますなどと書いて少し荒っぽかったかなと考えていましたが、掲載有難う御座います。農業の問題というより、人間の生存もの問題として私は考えています。
コメは、一粒の種から、1000粒の実が取れます。自然界ではその1000粒の稲粒を周囲に振りまいて翌年の発芽に使っています。一部は鳥が食べ小動物が食べ、昆虫が食べて環境の生き物のかけがえのない食料にいなっています。1000粒のうちの幾つかはそのまま地面に落ちて発芽し、周囲の植物に打ち勝って種の保存を図っています。それが自然です。あらゆる植物もあるものは種をつけあるものは果物をつけ、あるものは花をつけ三つを作って昆虫を呼び寄せて繁殖を図って生き延びて種のほぞ運ができるのです。
その過酷な競争の中で生き延びることができるものだけ生存を許されます。
その米を人間は、僅かなの種もみを残してすべて自然界から収奪して生存を維持しています。田んぼに落ち穂を落とすこともせずに全部のコメを収穫して全国の水田でコメを作ってそれでいっぱいいっぱいの生存を維持しているのです。雑草が入り込む余地はありいません。ひえなどの雑草が入るとコメが食べらえなくなってしまうからです。もちろん害虫の入り込む余地もありません。害虫が入り込むに任せたらあっという間に収量ゼロになってしまうからです。それで畑も田んぼも農作物は作られているのです。雑草を抜くことを除草剤でやっても手で抜いても同じことです。雑草が一本でも入ることを嫌うからです。一本でも雑草が育って種をまき散らしいたら翌年には大量の雑草を抜かなければならなくなるからです。
田んぼの土手に除草剤をまくこともしません。田んぼの土手は、何度も何度も草刈りをして、背丈の低し根ばりのいい雑草を育てて雨が降っても崩れないようにしっかり守るために必要だからです。
大地再生農業というのも全く間違いです。大地を再生しない農業などというものは焼き畑農業の時代の話です。今時、化学肥料だけで農作物を作ろなどと考えている農家は日本は一軒もいないでしょう。
化学肥料と大量の有機物を敷き込んで土地を豊かにしてふかふかの通気性のいい水持ちがよくて水捌けがいい農地を作ることによってこそおいしい野菜も果物も作れることを誰より知っているのが農家だからです。川越のサツマイモは、近隣の楢林から大量の落ち葉を集めて敷き込んで踏み込んで育てます。それでおいしいサツマイモができることを知っているからです。
牛糞も鶏糞も菜種かすも野菜くずも何一つ捨てることなく畑に戻します。
確かに、硫安が初めて世にできたころにはこれで臭いたい肥はいらないと農家は考えたものです。人糞を畑にまくことが最高の肥料だったからです。
でも硫安だけでは作れないことはすぐわかります。化学肥料だけではあっという間に土がやせてしまうからです。
それでも化学肥料がないと植物は育たないいのです。単に肥料だけでなく微量要素も使います。高度に分析された知見によって何が必要かを考えて最高の植物を育てる技術が完成しているからです。
今その知見が全く生かされず海が瘦せています。
海に供給されえるべき栄養がすべて奪われてしまっているのです。
海の栄養源は、自然界で生産されている嫌気性汚泥といわれる真っ黒で臭くて汚い水です。
およそ人間の嫌いなこの水こそが海の生物にとって最高の栄養源です。
黒くて汚いどぶ川の水です。
どぶ川に魚は住めないからこの臭い水こそ有害だと考えてしまったのです。
あるいは、海が富栄養化して赤潮や青潮ができいると魚も海藻もみな死んでしまうから有害だと考えて水の中の有機物は要らないと考えてすべて奪ってしまいました。
それで、汚泥がなくなってしまってプランクトンが育たなくなってしまって海が死んでしまいました。
有明海のノリは、陸から流れ込む窒素リン酸カリがなくなってしまったから育たなくなってしまいました。
瀬戸内海の蠣も浅利もハマグリも全滅です。南太平洋のサンゴ礁も白化が止まりません。これも餌がなくなってしまったからです。
沈黙の春と同じ間違いを人類は延々と続けています。
除草剤や化学肥料を使うことは間違いだというとんでもない間違いを犯しているのです。
是非そのことを拡散してください。
自然は人間のためにあるのではないのです。自然は自然のためにあるのです。

