生命誌について
2026.04.30
「内の自然」が気になります
丹藤由希子
『すごい古典入門 レーチェル・カーソン 「沈黙の春」』を拝読しました。『外の自然に対してカーソンが危惧したのと同じことが「内の自然」に対して行われている』という言葉に背筋の凍る思いです。大人の誰もが、仕事だけではなく日常生活でさえ生成AIを使うようになりました。子どもはそれをどのように見ているのか、いつ学校で生成AIを使わされるようになるのか、非常に気になります。農業科を小学校の授業科目に入れてもらうにはどうしたらよいか、なんて考えてしまいます。「内の自然」についての中村先生とカーソンの対談、聞いてみたかったなぁと思います。
2026.05.02
1. 中村桂子(名誉館長)
丹藤様
カーソンの本、お読みいただいてありがとうございます。
彼女が示した別の道を歩んでいたら、今頃豊かな気持ちでいられたでしょうに残念とお思いになりませんでしたか。でも、遅すぎるということはないと私は思っています。幸い、生きもののこと、地球のことが分かり始めているのですからそれを活かせば、一人一人が生き生き暮らす社会はできるはずです。
でも、残念ながら、最近の「AI」ブームは、逆方向へと動いていますね。「内の自然」について、考えなければいけないという指摘を理解していただいて、嬉しいです。「生命誌」にとっては当たり前のことなのですが、同じ感覚を持つ方が現れないのが不思議でもあり、恐くもあります。とくに、子どもは取り返しがつかなくなるでしょうから。小さな力でも、発信はしていきますので、ご一緒に考えて下さい。
中村桂子

