その他
2026.09.24
AIは幽霊を想像できるのかな?
くるみ
初夏、中村先生がAIや情報についてご投稿されたときから、時間があるときに少しずつ考えたり、知るようになりました。
そしてあるとき疑問が生まれました。
アニミズム、それから亡霊、幽霊のようなものはほとんど人の歴史と一緒にありますが、AIには情報として知っていても、人間のように想像することはできるのでしょうか?
現代の脳科学では、五感をはじめとする受容体は、いろんな種類の情報をとりこんで、外の変化を脳で予測して生き残る確率を高めたり、よりよく生きるためにあると考えられているのだそうです。一般的なAI(もしくはSI)の学習は、これと似ています。
素人ながら畏怖する心や、先祖の霊に心をはせる気持ちはどこからくるのかしら?という問いに、私は生命のつながりを忘れないための脳の仕組みか、DNAかがどこかにきっとあるという仮説をたててみました。
もしかしたら、それは食と命の関係にあるような、刻々と代謝される細胞たちの小さな声かもしれない、とも。
2026.09.25
1. 中村桂子(名誉館長)
くるみ様
素晴らしい。そんな風にあれこれ考えることが大事だと思って書きましたので、嬉しいです。
幽霊について質問したらAIは、そんなもの知りませんとはいわず、答えると思います。かなり雄弁に。なぜなら、幽霊について書かれた文章はたくさんデータベースに入っているでしょうから。ただそれだけではないでしょうか。
AIは自分が発している言葉の意味は分かっていない「機械」です。私たちにとって大事なのは、言葉に込められた意味であるということを忘れてはいけないと思います。私たちは、意味を思いながら考え、時に、私たち人間だけに与えられているとされる想像力を働かせます。
AIと結婚する方まであるのですから、多くの方がそこに人格のようなものを感じ取っているのかも知れませんが、機械です。機械として、AIにしかできない大量データの処理を、たとえば「日常化した異常気象」というおかしな現象が起きない社会づくりのために使うことはありでしょうが、日常に入り込ませるのは如何なものでしょうか。生きものからのメッセージです。
中村桂子

