カードを楽しみ、細かな内容はWEBで読むというユニークな組み合わせの季刊誌です。

2010 年間テーマ 編む 66号
編集という作業に注目して

対談は、博物図譜についての著書を読み一度お話してみたいと思っていた今橋さんです。思いがけず、校舎の建替えで伐採された構内の桜の老木10本の再生プロジェクトを伺うことになりました。本来はヤマザクラのはずの版木をソメイヨシノで作り、広重の浮世絵を復刻する物語は伝統と冒険が重なる生命誌でした。
 リサーチは、上陸後の植物の葉緑体とミトコンドリアで、紫外線による変異を避ける工夫がRNA編集という形でなされている話です。DNAとタンパク質の陰に隠れていたRNAが存在感を増しています。もう一つは、シダでの生殖の工夫による多様性の維持。これも植物の進化の初期に見られる巧妙な作戦です。

 サイエンティスト・ライブラリーはアポトーシス研究を精力的に進める長田重一先生。子どもの頃はのんびり型だったとおっしゃる雰囲気を残しながら、インターフェロン、アポトーシスと新しいテーマに出会う度に迫力を増していく感じが魅力的です。(中村桂子)

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年間テーマ編む 愛づる、語る、観る、関わる、生る、続く、めぐる…と続いた動詞、今年は「編む」です。細胞をつくるDNAやタンパク質などの分子、個体をつくるさまざまな細胞、生態系の中の多種多様な生きものたち。個々についてのデータは溢れんばかりですが、これらがお互いに関わり合い、編み上げられていくプロセスが解けなければ「生きもの」は見えてきません。分子から生態系までさまざまな階層の研究から編み出される生きものの姿を見つめます。それを基本に世界を編集し、物語りを描き、生命誌の一幕を作っていきたいと考えています。

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生命誌年刊号

『編む』 生命誌年刊号 vol.65-68 中村桂子 編集

季刊「生命誌」65号〜68号の内容を一冊の本にまとめました。
(A5版変形サイズ・297ページ)
定価:2,000円(税込)
発行:JT生命誌研究館
発売:新曜社
発行日:2012.03.01
全国書店、研究館グッズコーナー及びこのホームページの通信販売にてお求めになれます。

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