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研究館より

表現スタッフ日記

2023.07.15

チョウと食草カレンダー

みなさんは、今年の季刊誌の紙工作をもうご覧になりましたか?今年はダウンロード版特製のチョウが飛び出す「チョウと食草カレンダー」シリーズです。第2弾はアゲハチョウ科で、ナミアゲハが飛び出す7-8月のカレンダーをダウンロードできます!

実はこのチョウが飛び出す卓上カレンダーの紙工作は、20年前(2003年)に「チョウの擬態カレンダー」として一度作成されています。この時のテーマは「擬態」。自然に溶け込むものや他のチョウの真似をするものなど、4種のチョウが取り上げられ、飛び出す美しいチョウとそのチョウの「擬態」の工夫を楽しむことができ、とても人気の紙工作だったそうです。

時は流れ、食草園ができてから20年が経ち、今回、生命誌研究館の「Ω食草園」に関連した「飛び出すチョウのカレンダー」の作成を担当することとなりました。テーマは「食草園のチョウと食草」です。Ω食草園によく訪れる身近なチョウを取り上げ、チョウと食草との関係を素敵なイラストと共に紹介します。それだけではなく、日頃食草園でチョウや食草を観察したり、調べたり、研究者の方から聞いた中から、私自身が「不思議だな」「面白いな」と思ったお話を添えてみました。美しく、珍しく、映えるチョウ、研究成果はたくさんありますが、今回大切にしたいと思ったのは「身近さ」です。手に取った方が一度は見たことがあるような、聞いたことがあるようなチョウを厳選しています。手に取った方が、よく見かけるあのチョウの幼虫は何を食べているのかな? 近所で見かけた植物はチョウの食草だったんだ!と少しでもわくわくを感じてくれたらいいな、と思いながら作りました。身近なチョウを卓上に飾っていただき、日常の中でチョウを見かけたとき、チョウとその食草の関係についてふっと思い出してもらえたら嬉しいです。

次回は9月に第3弾がリリースします。お楽しみに!