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研究館より

表現スタッフ日記

2023.12.01

季刊「生命誌」115号 -生命誌の時間-

本日、12月1日に季刊「生命誌」115号を発行いたしました!今回で2022年から2年かけて続けてきた「時間」というテーマが完結しました。「生まれるまでの時間」「生まれてからの時間」「進化の時間」と続き、最終回は「生命誌の時間」です。JT生命誌研究館の30周年の時間とも重ねて、東京高槻で開催した催しを記事にまとめました。当日来場できなかった方はもちろん、来場された方にもお楽しみいただければと思います。

また今号のおすすめは、研究者の生の声をお届けする「ACADEMIA」です。30周年公開シンポジウムの臨場感をそのままに、研究者たちが普段の研究でどんな時にわくわくするのか語ります。研究者だけの“特権”ともいえる「研究中のわくわく」を少年少女のように目をキラキラさせて語る研究者からは、研究に対する愛が感じられます。研究館の研究の土台を作ったオサムシ研究をまとめた「RESEARCH」にも注目です。取り上げたオサムシ研究は、研究技術の進歩やたくさんの人の協力など、さまざまな要因がうまく合わさって進んできた研究で、編集しながらこのドラマチックなストーリーに感動しました。

季刊誌の記事を作成するにあたって、自分が面白いと思った研究の結果に注目することも大切にしつつ、その背景や、日々研究に携わる研究者の目線をしっかりと掴むことも大切にせねばと改めて感じました。ただ、研究者の目線になりすぎると研究の細部までを事細かに説明したくなり、これまた難解な記事ができてしまいます。私自身の目線を軸に、研究の世界と日常を行ったり来たりしながら、研究の世界と日常をつなぐ記事を、私自身もわくわくしながら作っていきたいです。