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研究館より

ラボ日記

2021.07.15

新天地での楽しみ

はじめまして!5月から「カエルとイモリのかたち作りを探る」ラボの特別研究員として生命誌研究館の一員となりました森山侑輝です。学部時代から主にカエル、たまにイモリを使いながらずっとかたち作りについて研究しています。

研究の内容については生命誌研究館の催しやこちらのラボ日記で随時紹介させて頂くことになると思いますので、今回は自己紹介を兼ねてアメリカ研究留学時代のお話をさせて頂きます。

日本で博士号を取得した後、アメリカ合衆国のカルフォルニア大学ロサンゼルス校(University of California, Los Angeles)にあるEdward De Robertis教授の研究室でポスドクとして約5年間過ごしました。UCLAはバスケットボールやアメフトで有名なのでご存知の人もいるかもしれません。数年前に日本のファッションブランドとコラボしたのでUCLAのTシャツを着ている方を日本でも結構見かけます。UCLAはロサンゼルスと言う土地柄、世界中から学生や研究者が集まっており、私が所属した研究室ではボスはウルグアイ系アメリカ人で、学生やポスドクはイタリア、ドイツ、フランス、韓国、中国、アルゼンチン、メキシコ、エルサルバドル等、様々な国から色々な価値観やバックグランドを持った人々が集まり、非常に多様性がある中で生活をしていました。その多様性は研究しているテーマについてみんなで熱意を持ってサイエンスを進める際に非常に有用でした。

アメリカでの日常生活は日本とは異なることが多くありました。渡米初日、ホテルにつき、研究室に行き、またホテルに戻ってシャワーを浴びても全然日が暮れない。サマータイム中だった事もあり、午後9時ごろにようやく暗くなって「本当に違う国に来たんだな」と思いました。そして、翌日、アパートを決める為に不動産会社の人と約束した場所に行きましたが、待てど暮らせど誰も来ず、通りすがりの人にスマートフォンを借りて連絡してみると「その物件はもう他の人に決まったわ。バーイ。」と言われ、アメリカの洗礼を受けました。びっくりすることだけでなく、ほっこりする機会も多くありました。メジャーリーグを見に行った時に席に着くと隣の人が「私はトムで、隣が息子で僕らは長年ドジャースのファンでね・・・」と話しかけてくれて、私が日本人だと知ると「野茂を覚えているよ!彼はアメージングだった!」と話してくれました。バスに乗っていても隣の乗客と、スーパーに行っても店員さん達と初対面の人とたくさん話す機会がありました。長年通っていた日本でも最近人気のあるTrader Joe’sの店員さんとは仲良くなり、日本に帰国することを伝えると「寂しくなるよ」と言ってもらえました。僕がそれまで過ごしてきた日本ではなかなか経験の無いことだったので、すごく新鮮で、今ではアメリカが大好きで、第二の故郷だと思っています。

日本に帰国してからは東京で3年間生活しましたが「なつかしいな」と思いながら慣れ親しんだ日本の生活を感じていました。しかし、高槻に引っ越しをしてきて、あのアメリカで感じたような感覚を再び感じています。まず、言語は同じでも初めての関西弁!スーパーに買い物に行ってみると必ずクジラのお肉が売っていたり、カールが売っていたり、コロッケの味付けが甘かったり、ソースやポン酢の種類が驚くほど多かったり違いがたくさんあります!また、近くの摂津峡で写真をとっていると「あっこに珍しい花あんで。写真撮って!」と地域の方が話しかけて教えてくださったり、レストランの店員さんとの距離感も割とアメリカに近いなと感じています。

その様な高槻が作り出す雰囲気なのか、生命誌研究館の歴史なのか研究室内はもちろん、他の研究室のメンバーの方も、事務セクターや表現セクターの方もすごくフレンドリーで優しい雰囲気だなと感じています。館長や顧問の先生方にご挨拶に伺った際も「君、何の研究してるの?」と聞いてくださり、ご挨拶だけでなくいきなりディスカッションをして頂きました。大好きなアメリカとどこか雰囲気が似ている高槻と生命誌研究館。特別研究員として、ここでたくさん研究を行い、自身の研究をたくさん発信していけるように努力して参りますのでよろしくお願いいたします!

森山 侑輝 (特別研究員)

所属: 形態形成研究室