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研究館より

ラボ日記

2021.11.16

エンタメとサイエンスの架け橋

前回の私のラボ日記で論文の原稿がまとまって投稿したので、もうすぐ研究内容を皆様に披露できるはずと書いたのですが、査読の期間が長く、申し訳ないですがまだ内容が公開できない状態です…

代わりに今回は、私が最近びっくりしたことを書きたいと思います。ふとyoutubeを見ていたのですが、オススメ動画にどうぶつ奇想天外がプラナリアを取り上げた動画が出てきたのです。今や懐かしい「どうぶつ奇想天外」は1993年~2009年に放映されていた動物の不思議を紹介するテレビのバラエティ番組です。この番組でプラナリアが取り上げられたことがあるというのは知っていたのですが、番組の公式youtubeアカウントが当時の番組内容をリメイクして6分の短編動画として公開していたのです。(ちなみに動画に出てくるプラナリア研究者の阿形清和は、私の学生時代の師匠です)

この動画を見つけた際に、自分の研究する生物に関して面白くまとめて下さったうえにyoutube上で誰もが見れる形で公開して下さったことに感謝を感じると共に、今のテレビにはこのような生物の面白さを伝える番組が減ってきているなぁという寂しさも感じました。私も子供のころはどうぶつ奇想天外を視聴して、芸能人の皆さんのやり取りに笑いながらも、クイズなどで生物について家族で考え楽しんでいた1人です。このようなエンタメとサイエンスの架け橋になってくれる番組が生物の不思議さを感じる場であり、小さな子供たちが科学に興味を持つ原点にもなっていたように思います。このような番組が今後増えてくれることを期待しながらも、生命誌研究館としてどのように皆さんに生物の面白さを伝えていくか改めて考えさせられる今日この頃でした。

今回話題に取り上げた動画は検索すると出てきますので、よろしければぜひご視聴になって、何か疑問に思ったこと聞いてみたいことがあれば、些細なことでもぜひご意見下さい。プラナリアを研究する者の1人として専門的にお答えしたいと思います!

佐藤勇輝 (奨励研究員)

所属: 形態形成研究室

プラナリアを用いた成体多能性幹細胞の研究をしています。