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研究館より

ラボ日記

2026.09.01

相対的無知度?

やっぱりうまくいかなかった後の態度が重要なのではないかと思っている。研究室に入っても先輩が当たり前だと思っていることを知らなかったり、既に習ったことがうまくできなかったり、そのようなことは残念だけど多々ある。そのような時に、さらにそれを指摘された時に、どうするかがその後に関わってくると思う。自分の無知や無能さはまず受け入れなくてはいけないし、そして受け入れた上で、立ち向かって、あるいは優しく教えてくれる人を探して、知識や技術を身につけるのも良いし、自分の能力がより発揮できる別の道を見つけるのも良い。不貞腐れても、できるふりをしても、成長には繋がらない。

私自身も大学院時代には「こんなことも知らないの」、「一度で覚えてと言ったのに」などと先輩方から言われながら、時には涙しながら、できない自分の尻を叩いてきた。自分ができていないのは事実であったし、先輩方は私を早く一人前にするために言ってくれているのだと思っていたので、指摘されても当然という思いしかなく、感謝している。そのうち、「失敗してもリカバリーが早い」と言われるようになったので、自分も成長したと思っていた。いやいや、失敗しなくならないといけないだろ、とツッコミたくなるが。

さて現在においてもできない自分の尻を叩き続けているのだが、近年の情報の蓄積や技術の進歩を考えると、新しい知識や技術を身につける努力をしてもむしろ最先端との差は広がっていっているのではないかと感じてしまう。相対的に無知度が上がっているのではないか??と。自分の努力不足や体力不足も否めないし、能力がもう追いつかないのかも、という恐れも抱いている。特にここのところ話題に上ることの多いAIを考えると、自律的に動き出したAIが作り出していくであろう世界に、人間の有効な努力が存在し得るのか不安を感じる。人間が到底追いつかない最先端の知識をAIがもつ世界で、私たちは好奇心や知識欲、向上心を持つことができるのか?
 

動物の初期発生に興味を持ち、オオヒメグモを用いて研究しています。