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ラボ日記

研究セクターのスタッフが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。
月二回、スタッフが交替で更新しています。

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秋が来ていました

2016年12月1日

秋も深まり山々が色づいて、紅葉も見頃を迎えています。暖かい日が続いていたせいか私の気づかないうちに秋が終わってしまうような気がしていましたが、先日、研究室のメンバーで兵庫県の豊岡へイモリ採集に出かけ大自然の中で秋を感じてきました。日々の気忙しい生活の中では、山の木々の紅葉に気付いてもなかなか立ち止まってじっくりと見ることがありません。しかし、採集となれば田んぼのあぜ道や川など自然の中に入って普段の実験室での生活とはまた違った時間となります。イモリは水のきれいな小川の泥や枯れ枝などに隠れているため、よく目を凝らしながら探し、一匹、一匹捕まえていきます。採集に行くと、幼い頃に近所の水たまりでオタマジャクシを捕まえて遊んでいた時のことを思い出してしまいます。山道を歩くときれいな紅葉が見え、銀杏や栗がたくさん。私達は、そんな山での生活からしばらく離れて、実験室の飼育ケースで暮らすことになるイモリをBRHへと連れ帰ってきました。

採集へ出かけてすっかり秋が深まっていることに気付いた私は、とても気になっていた美術館へと足を運びました。高槻からほど近い「山崎」にあり、英国式山荘と庭園が一緒になっている美術館です。どの季節もきれいだけれど、秋は特にきれいらしい、と聞いていたのでとても楽しみに出かけました。赤・黄・橙と本当にきれいな紅葉を見ることができ、私のお気に入りの場所となりました。季節の変わり目を景色やその時期しか味わえない季節の物から感じることができるのはとても贅沢な時間です。そうこうしているうちに、もう師走がそこまで来ています。今年も残り僅かとなりましたがやり残している事を一つでも減らして来年へ備えたいとと思っています。

[ カエルとイモリのかたち作りを探るラボ 原田 綾乃 ]

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