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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【私の仕事 その1】

山岸 敦
 私の仕事には、日常的には来館予約の申し込み受付や館内案内、月単位の仕事としては季刊生命誌ジャーナルの編集、作成、年単位の仕事としては新規展示やイベントの企画などがあります。今回は、ジャーナルのお話です。
 私の担当記事は「サイエンティスト・ライブラリー」(以下SL)で、だいた い発行日の3ヶ月前くらいまでにインタビューを行い、2ヶ月くらい前までに 記事の本人チェックや写真撮影を終え、1ヶ月くらい前までにカードデザイン担当の方やウェブ作成の方とやりとりして仕上げていきます。しばしばこちらの都合でスケジュールを遅らせてしまうこともありますが、これまで2回この記事を担当し、だいたいの感じはつかめてきたかなと思い始めたところです。
 さて、今年度最後にお届けする生命誌44号(2/15発行)では、SL史上初の海外研究者の登場です。といっても私が海外取材した訳ではなく、たまたま来日の情報をつかみ、この機会を逃してなるものかと滞在先の(高級)ホテルの一 室を陣取ってインタビューを敢行した次第です。ところが一つ大問題。使用言語は英語だったのですが、私は語学留学も駅前留学もお茶の間留学もしたことがありません。以前の職場や研究室などで研究上の話題について英語でディスカッションしたことはありますが、そういう場合こちらの予想もしない単語が出てくることはあまりないので、日常会話よりむしろ簡単です。今回は、もちろん生物学以外の話題も出てくるでしょうから、はたしてどうなるやら。取材に赴く私は最近かつてないほど緊張していました。インタビューの結果は…、私の下手な質問と乏しい聞き取り能力に辛抱強くつきあって、ゆっくりと会話を進めてくださった○○博士の心の広さに感謝するほかありません。

○○博士は1918年生まれ。50年前に自分の研究室を持ったときから日本人 留学生を受け入れ、その後何人もの後進を育てるなど日本と深い関わりがあります。また、大学の名誉教授でありながら、現在も現役で研究を続ける非常にアクティブな方です。詳しくは次号にということになりますが、○○博士のヒントは季刊生命誌28号32号のSLの中に見つかります。興味のある方は、ぜひバックナンバーを読んで2/15までお待ちください!



[山岸 敦]

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