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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【電子ブックをつくっています】

2017年10月2日

星野 敬子

BRHの受付で貸し出している音声ガイドは、もうお試しになりましたか? 中村館長と展示制作に取り組んだ館員らが自ら語る、骨太のガイドです。展示をより深くじっくり見ていただくのにぴったりです。

今年、この音声ガイドの語りをもとにした、電子ブックの制作に取り組んでいます。電子ブックには媒体としての制約があまりなく、文章も写真も動画も音声も、ほぼあらゆるメディアを収録できます。本だからと言って定型にとらわれず、自由に考えてみようと思いました。

BRH展示の魅力は、なんと言ってもその作品性です。生きものの姿や営みと、それを伝える表現の方法を掛け合わせて生み出した、オリジナリティある展示たち。立体的であり、ハンズオンがあり、大きかったり小さかったり、縦長だったり横長だったり、さまざまなかたちとしかけがあります。展示の臨場感を味わってもらうにはどうしたらいいだろう? と考えながら、一つ一つ最適な表現を模索して、全体として見やすく統一感あるかたちを考えました。

中には、私がBRHの存在をまだ知らない、20年近く前に制作された展示もあります。当時制作に取り組んだ館員のメモをひもとき、制作の思いや取り扱いの注意点などを見る中で、BRHの歴史を知るとともに、その展示の色あせない魅力もひしひし感じました。この電子ブックも、長くみなさんに楽しんでいただけるものにしたいと思っています。

BRHになかなかお越しになれない方には、展示を体感できるものとして、BRHで展示をご覧になった方には、その内容を繰り返しじっくり見られるものとして、ぜひご活用ください。年内のリリースまでもう一息!

[ 星野 敬子 ]

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