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みんなの広場

生命誌について

2021.03.08

自然の方が賢い

ミッキー

京都賞シンポジウム「技術革新と生命倫理」を拝聴しました。最初に中村桂子先生が「生命誌-文化としての科学を求めて」を講演されました。生命誌について大変わかりやすくまとめられていて、繰り返し見て勉強したいと思いました。特に「重ね描き」の蜜画と略画を「花が咲く」という情景で説明されたのはとても分かりやすかったです。あと、「理性+体得」という表現も好きです。
引き続き、先生方が「ゲノム編集技術の最前線」や「iPS細胞を用いたヒト生殖細胞の誘導」、山中伸弥先生は「iPSがひらく新しい医学」について語られました。山中先生は、生命誌研究館でのシンポジウムの時と同様、お父様が当時の難病C型肝炎で亡くなられたお話からはじめられました。難病で苦しむ人々を救うという、先生ご自身の使命と決意を確認されているのだと感じ、素晴らしいと思いました。iPSヒト生殖細胞の誘導については、生命倫理の問題は「待ったなしの状態」と表現されていたのが印象的でした。
パネルディスカッションの後半で、「自分より自然の方が賢い」「科学は自然現象を扱う、自然は我々よりも賢い」などの発言があり、最初は、いい表現だなさすがだなと思いました。でも、なにかちょっと違う気がして、数日間考えたあとで気がつきました。この自然には上下がある。生命誌の自然とは違う?ではどう考えたらいいのだろう?
「人間は生きもの、自然の一部」を本当に体得できるようになるにはまだまだ時間がかかりそうですが、その過程を楽しもうと思います。生命誌をもっと勉強したいと思います。よろしくお願いたします。

2021.03.08

1. 中村桂子(名誉館長)

長い時間お付き合い下さってありがとうございます。
「私たちが考えることより自然の方が一枚上手」というのは学生時代に江上不二夫先生からいつも聞かされていた言葉です。この時の「考える」は科学として考えるという意味でした。科学でなくとも私たちはどうしても専門とか約束事に縛られて考えてしまうのでもっと自由に、さまざまな面から考えると新しいこと、面白いことが出てくる。自然にはもっといろいろな面があるよと教えてくださったのです。確かに自然にはまだまだ見えていない面がありますので、謙虚に行こうと思います。

2021.03.09

2. ミッキー

コメントありがとうございます。私の脳は呪縛が好きみたい。

2021.03.11

3. ミッキー

アドバイスありがとうございます。もっと自由に、柔軟に。ゆっくり、楽しく、穏やかに。そして謙虚を忘れずに。ですね

2021.03.11

4. 中村桂子(名誉館長)

とてもよいですね。それで行きましょう。

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