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みんなの広場

展示・映像

2021.12.01

展示見学

H.M.さん

先日、見学させていただきました。昆虫と植物の駆け引き、実に巧妙で興味深い展示でした。
ガの幼虫が囓ったところからフェロモンが出て寄生蜂を呼びよせる・・・実に巧みな防御方法ですね。棘や毒だけでなく、そういう防御法もあるのか、と驚きでした。
既設の展示も実に興味深いもの。欲を言えば展示の解説書の販売があればもっと嬉しいです。
生命誌・・・生命史・・・ということばを読んで、ふと手塚治の漫画「火の鳥」のテーマと重なるように思いました。
昆虫、私は甲殻類の等脚類から進化したと思っていたが、最近の研究ではホウネンエビやカブトエビなど鰓脚類から進化したらしいことが解って来たそうですね。
いずれにしても生物は色々複雑に絡み合って生態系を形作り、生物多様性を維持しているのだと言うこと。
何処かでその鎖がちぎれてしまうようなことがあれば、そのバランスは崩れ、ガタガタになってしまうこともあり得るかも知れない、と言うこと・・・
現在の我々人類は、生態系を壊すことも生かし続けることも、出来うる存在・・・なのかも知れません・・・

2021.12.01

1. 齊藤わか(表現を通して生きものを考えるセクター)

ご来館いただき、ありがとうございます!展示をじっくりご覧いただいたことがわかり、大変嬉しく思います。寄生バチを呼び寄せる植物の戦略を知った時は、スタッフも驚きました。進化は目的に向かって起こるわけではありませんから、植物も昆虫も「相手をこうやって出し抜いてやろう」と考えて今の形になったわけではないはずなのに、どうしてこんなことができるように?と不思議です。
人間が生態系に与えている影響はとても大きいと思いますが、自然vs人工で対立させて考えるのではなく、同じ生きものとして一緒にどう生きていくかという視点が大切かもしれません。

2021.12.22

2. H.M.さん

・昨日は生命史研究館の企画展「食草園が誘う 昆虫と植物のかけひきの妙」の講演「植物の香りは誰を誘う?ー植物が結ぶ植食者と寄生蜂の関係」という講演を拝聴しました。
 植物は動けない。植物を喰う動物が来たときはどうするか?
 棘を生やす、樹皮を厚くする、毒を持つ・・・そして今回の本題、植物を喰う動物の天敵を呼びよせる・・・
 これは良く見られるのが花外蜜腺でアリを呼ぶのがそうですね。
 クスノキは葉の付け根の三交脈にダニを住まわせているが、そのダニは捕食性で葉を荒らすハダニの天敵らしいことも解って来たそう。そして今回の講演内容は、寄生蜂を呼ぶ、というもの。
 キャベツの害虫として知られるモンシロチョウとコナガ、それぞれの寄生蜂とキャベツの関係。ちなみに「コナガ」というのは「粉蛾」では無く「小菜蛾」だということも今回知りました。
 で、キャベツはそれぞれの害虫に囓られたとき、違う匂いを出す、と言うのに驚き。基本的な香りの成分は変わらないそうだだが、幾つかの成分のバランスが変わるのだそう。そしてそれによって誘引されるハチの種類が変わる、と言うことが解って来たそうですね。
 更に面白いのは、寄生蜂にやられる側もやられっぱなしでは無く、彼等同士で連携して寄生蜂を寄せ付けないような防御をしているらしいこと・・・。モンシロチョウとコナガが両方いるキャベツには、どちらの側の寄生蜂もあまり寄りつかないらしい、というのも面白いです。
 更に、植物同士で匂いによるコミュニケーションを取ってるらしいことも解って来た。この時点で植物に対するイメージが変わってきました。

2021.12.22

3. 齊藤わか(表現を通して生きものを考えるセクター)

催しの日のご来館、ありがとうございます。今回の催しは現地でもオンライン配信でも、私たちの予想以上に多くの方が訪れてくれ、賑やかな1日になりました。
催しの内容についての感想、ありがとうございます。一点、「モンシロチョウとコナガが両方いるキャベツには、どちらの側の寄生蜂もあまり寄りつかないらしい」という点、モンシロチョウとコナガが両方いるキャベツには、コナガの寄生蜂はあまり寄り付きませんが、モンシロチョウの寄生蜂は関係なくやってくるようです。モンシロチョウにとってはコナガが同じ株にいることはメリットにはならないのですね。どちらもハッピーとはいかない複雑な関係性も、生きものらしいと感じます。植物どうしの匂いのコミュニケーションは、これからも新しいことがどんどんわかってきそうな研究分野です。植物はじっと耐えているというイメージがこれから変わってきそうですね。
来年もさまざまな分野をテーマにした催しを毎月行なっていきますので、ぜひご来館下さい。

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