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生命誌について

2023.06.08

目の前の課題に、生きることで取り組んでゆくこと

参照記事「研究館より」

やっちゃん

 この地球上で生まれ、増え、消滅しながら、繋がってきた生命の鎖を、生命誌館のHPイラストを見ながら考えます。一個の細胞から始まった生命体は、途切れること無く続いていますね。恐竜も絶滅したとは言え、鳥たちがその末裔と言われて、空を飛び交っています。より環境に適応する形で生き続けている訳です。
 ヒトもその中の一つの環です。進化しながら環境を改変しつつ、影響力を広げてきましたが、今ここに至って、他の生命の存在へも影響する、生殺与奪の瀬戸際にあります。核兵器・原発の問題です。
 お聞きの通り、ヒロシマG7の結果は核兵器廃止を喫緊の課題としてスルーしました。総てが経済の価値観にすり替えられています。「人の命をなんと思っているのか」被爆者の怒り、広島に住む者の怒りを喚んでます。核兵器では平和はもたらせられないことを、多くの人が声にしています。
 軍事行動を含む戦争など、核兵器使用に繋がる危険な行動統べて、人類を含む生命に対する犯罪だと認識すべきでしょう。言葉をまだ自分のものとしない幼子は、意に反する相手に対して泣く・噛みつく・叩く・押し倒す事をします。身体表現ですが、やがて周囲と折り合う方法を獲得します。言葉での表現です。集団の中で、自分が生きてゆくには何が必要か??国際社会の中で自国が存在してゆくには何が大事か?
ぜひ各国の指導者の方々に、生命誌館30周年の姿を見てもらいたいと思います。
 大きな話になりましたが、私が生命誌館に出会い、学び、考えたことを記しました。生命誌館に関わる総ての方々に、感謝しています。

2023.06.08

1. 中村桂子(名誉館長)

やっちゃんさま
 生命誌のお仲間として考えて下さっていること、私も全く同じ気持ちだと思いながら
読みました。ありがとうございます。今、カントが言った「永遠平和」という言葉を
噛みしめています。平和を戦争と戦争の間と考えてはいけないということです。多く
の人はそう考えていますね。これまでの社会はそうでした。でも、今私たちが考えな
ければならないのは、基本を平和に置くことです。「生きものとしての人間」は21世
紀の今、これまで積み上げてきた「知」をもとに、人間はそもそも平和に生きるもの
だと考えるところにきている。生命誌はそれを探し出したと思っています。
 館外のお仲間が生命誌を基にそのような考え方を育てて下さるのは本当に嬉しい
ことです。研究館も本質を忘れずに行かなければいけないと気を引き締めます。
                      中村桂子

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