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2025.07.06

2025年現在のキアゲハ生体数

おるか

北海道で 五年ほど前から、毎年 庭の三つ葉やニンジンの葉につくキアゲハの越冬を手伝っていました。
今年の春は、20個体放蝶しました。
例年ですと、夏型のこども達の姿をみかける時期のはずですが、今年は、全く見かけません。いません。
ニンジンの葉についていた卵をみつけましたが、どうやら無精卵だったようです。
白い蝶は、毎日のように飛んできますが、キアゲハは姿がありません。放蝶後も姿を見たのは一度だけでした。(ナミアゲハや黒いアゲハは、あまり飛来してきません)
うさぎのおやつ用の草も育てているので、農薬などは使用していません。(興味の無いイモムシは、ごろごろいます)
数が少ないことはあったのですが、全くという事はなかったので、どうしたのだろうか?また、他の地域では個体数に極端な変化はないのだろうかと考えていました。
こちらのページをみつけましたので、投稿させていただきました。何かアドバイスなどいただけましたら幸いです。

2025.07.09

1. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

北海道の日当たりが良い場所にお住まいのことと推測いたします。
北海道ではナミアゲハは少なく、黄色いアゲハチョウはキアゲハが多いと思います。黒いアゲハチョウたちは、日陰が多い場所を好み、日当たりが良い場所では見かけることが少ないと思います。

一つの可能性として、蝶の発生個体数は完全には安定していないものでして、さまざまな環境要因で年毎に変動があります。たまたま年次的な変動の中で、極端に少ない年なのかもしれません。大阪府高槻市では、ナミアゲハが2020年から2021年にかけて個体数が減ってしまい、心配しておりましたが、その後は回復して以前と同様になりました。ただ、2025年はやや少ないという印象です。

もう一つの可能性として、お住まいの場所の近くで、キアゲハの生息に影響があるような変化があったことも考えられます。JT生命誌研究館の食草園には、以前は毎年キアゲハが飛来していましたが、近隣の林が住宅街に変わったことをきっかけに飛来することがなくなりました。近くを流れる川の土手が以前は土でしたが、コンクリート化されたことをきっかけにジャコウアゲハも飛来しなくなりました。
近隣の中核的な生息地に変化があると、その場所での個体数が大きく減ることがあるようです。

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