その他
2026.08.04
見てきたような思いです
山道まさみ
最近忙しく久しぶりに訪れた研究館のHPで、またもや100万票を投じたくなっての投稿です。私は2023年のシンポジウム「科学を私たちの言葉で」に参加出来ずYouTubeで拝見したのですが、
山極寿一先生が山尾三省さんの本を紹介しておられ読んでみたところ、就園前に鳥ばかり観ていた自分に一気に原点回帰し「これをやらずに終われない」気持ちに至って4月に意を決し屋久島に行って来ました。(ちなみに絵本も完成しつつあります)
目の前に広がる自然は想像を遥かに超え、前日の雨による増水でも高くそびえ立つ山からの水はけは激流となって海に流れ行き、しばらくすると霧に包まれ下山する頃には晴れ間も見られて、まるで山が呼吸しているようでした。 花崗岩が隆起した島で、苔や地衣類が岩を覆い始めて土が出来、木が育ち森になる…しかも台風の通り道になる屋久島の環境は凄まじく、それでもなお何千年と生と死を織りなしてきたパノラマ。
湯川秀樹先生は「自然は曲線を創り人間は直線を創る」と仰せでしたが、まさに屋久島の森は曲線の極みでした。どの木々も激しい曲線を描いて枝を伸ばし、台風の倒木が招くギャップ更新で苔から芽を出しているスギの子たちは可愛いらしくもあり逞しくもあり…連綿と続く生き物たちの生命の営みは、確かに目の当たりにしている現実ですが、何故果てしなく耐え凌ぎ生きることが出来るのか?自然のカオスに圧倒され、そこに立っているのが夢のようでした。
そして何かに突き動かされたように、帰ってからキャンプ場でアルバイトを始め、スマホにダウンロードした図鑑を片手に、山麓で出会う生き物を通して生命を見つめている今日この頃です。
2026.08.12
1. 齊藤わか(表現を通して生きものを考えるセクター)
嬉しいお言葉をいただきありがとうございます。屋久島へ行かれ、キャンプ場で働き始められ、生きものを調べながら山麓を歩かれる日々……山道さんの怒涛の行動力に圧倒されています!屋久島の自然の中での描写もお見事で見入ってしまいました。人間の営みよりも遥かに長く続いている自然の時間を、計測しなくともヒトは感じられるものなのでしょうね。自然のつくる曲線は、生きものもそうでないものもぐねぐねしていて迫力満点です。私は学生時代、夜に車で山道を走っていた時、大木に巻き付いた立派なツル植物が、逆さまに幹にしがみついているヒトに見え、わっと叫んでしまったことがあります!
山道さんは、自身で決めて行動したことは、結果と関係なく深く心に残ることを、よく知っておられるのだと思います。私はすぐ、ぐるぐると思考がループしてしまうのですが、考えすぎより感じること、今ひとつな現状に留まるより身軽に行動に移すことをやりたいと思うのです。

