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アーカイブ

季刊「生命誌」は音楽などの文化を最新の科学と同居させ、新しい知の表現を試みる冊子として、開館と同時に創刊しました。
2019年に100号を迎え、記事数は800を越えます。生命誌の本棚を巡る気持ちで自由に記事を行き来してみてください。

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“ヒト”での検索結果を表示しています。(29 件の記事が該当しました)

PERSPECTIVE

動物の腸内細菌

牛田一成

1954年12月兵庫県生まれ。専攻は、 動物生理学/腸内細菌学。 京都大学大学院農学研究科 博士後期課程修了(農学)。 京都府立大学農学部、同 大学院生命環境科学研究科 教授/研究科長を経て、 中部大学応用生物学部教授/学部長 公財)日本モンキーセンター理事 一社)京都大学学士山岳会理事 環境省ライチョウ保護増殖検討会 委員

TALK

化石が物語る人類の始まり

諏訪 元 × 中村桂子

1954年東京都生まれ。東京大学大学院理学系研究科人類学専攻博士課程修了。80年よりカリフォルニア大学バークレー校へ留学し、エチオピア国立博物館、ケニア国立博物館などで標本調査、東アフリカでのフィールドワークに従事。京都大学霊長類研究所助手、東京大学理学部助教授を経て、現在、東京大学総合研究博物館教授。ティム・ホワイト、ブルハニ・アスフォーらとの国際共同研究チームによるアフリカでの初期人類研究のほか、縄文人など日本の人骨研究も手がける。

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季刊「生命誌」68号編む

ここしばらく、生命誌の中の大事なできごとの一つとして「生きもの上陸」を見てきました。その結果生まれた水、陸、空というさまざまな環境の中での生きものたちの暮らしの工夫には眼を見張るものがあります。

対談のお相手は諏訪さん。陸上での変化の中で最大のできごとと言える人類誕生の姿を捉えつつあると思えるお仕事について、たくさんの化石の中で語り合った時間は充実したものでした。
リサーチは、陸に上がった脊椎動物と植物での、新しい能力獲得の姿を捉える若い方たちです。トリの発生の高橋淑子さん、植物の塚谷裕一さんのもとから育つ新しい力を頼もしく思います。トリ(脊椎動物)の骨や筋肉を作る基本構造の中から旅をして血管を作る細胞になっていく過程。行く先でしっかり体を作ってくれよと送り出されているようで、細胞の世界にも物語があると感じます。動物に比べると、形にそれほど変化がないように見える植物も、それぞれに必要な器官を工夫しています。イネの細長い葉をしっかり支える中肋を作る遺伝子は、既存のものを流用しているとわかりました。

サイエンティスト・ライブラリーの塚本先生は、回遊への関心からウナギの産卵場を追い続け、ついにそれを特定なさったドラマを語って下さいました。本当に知りたいのは旅をする心なのだとおっしゃりながら。(中村桂子)

RESEARCH

他者の象徴としてのライオン ―カラハリ砂漠の狩猟民グイの視点から―

菅原和孝

1949年東京都生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。北海道大学文学部助手、京都大学教養部助教授、同総合人間学部助教授・教授を経て、2003年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授。

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季刊「生命誌」52号関わる

分子から人間まで、生きものに関わるものは、全て「関わり」の中にある。その中でRNAをとりあげ語り合った。DNA→RNA→タンパク質という図式で教科書に登場しながら中間管理職(?)のようにちょっと影が薄かったRNAに最近光が当たっている。DNAのように情報をもち、タンパク質のようにはたらく両刀使いが、生きものらしさを支えているとわかってきたからである。中村義一さんを叱ったのではなく、RNA研究の面白さを強調したのである。リサーチ。単細胞生物の細胞性粘菌は、時にナメクジやキノコになる形の変化につれて多細胞化の過程を見せる人気者。その陰にあるゲノムのはたらきを見た。狩猟生活者グイは、動物と一体感をもちながら、「強い他者」としてのライオンに重要な役割を与えることで、秩序を作っている。細胞と種。共に関わりの重要さが見える。サイエンティストライブラリーは「ヒマワリは本当に日と共にまわるのか」という子供時代の問いを抱き続け、植物生理学を追究した柴岡弘郎さん。「植物に聞く」に徹する姿勢が見事だ。“関わる”を軸にさまざまなテーマを展開したこの1年。あらためて、関わることが生きることであると実感できたのではないだろうか。

RESEARCH

変転する大地が生み出す新しい文化

辻誠一郎

1952年滋賀県生まれ。日本大学文理学部卒業。理学博士。大阪市立大学理学部講師、国立歴史民俗博物館助教授・教授を経て現在、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授。国立歴史民俗博物館客員教授。

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季刊「生命誌」51号関わる

前回は50号の特集。一区切りをつけて、今回からまた新しい気持ちでのスタートである。文化、地域、産業、歴史…あらゆる営みを関連づけるのは人しかいない。産業や歴史が大きな顔をするのでなく主役は人。企業人と芸術家のみごとな連携が作った大原美術館を21世紀を意識しながら再創出している大原謙一郎さんの話には学ぶところが多かった。

リサーチは藻と三内丸山遺跡。藻も含めて真核単細胞生物はいろいろな可能性を秘めており面白い。その中で、トレボキシアが多細胞化への道を考えさせてくれる。大噴火という住民には迷惑だけれど研究者にとっては、自然の実験となるという意味でありがたい現象を捉え、それが三内丸山の総合文化を創ったのではないかということを発見。土器の形式、花粉の分布、地層と従来別の学問の対象だったものを総合すると見えてくる自然と人の深い関わりが面白い。

サイエンティストライブラリーは岡田節人前館長の第一弟子で日本の発生生物学研究のリーダーである竹市雅俊さん。細胞接着のメカニズム解明というと理屈っぽく聞こえるが、生きもの好きだからこそできた研究と断言。リニューアルしたホームページでの51号からの新しいスタート。更なる広がりと関わりを願っている。

TALK

音は身体全体で感じている

大橋 力

1933年生まれ。東北大学農学部卒業。筑波大学、文部省放送教育開発センター等を経て、財団法人国際科学振興財団理事・主席研究員。文明科学研究所所長。情報環境学を提唱する。知覚を超える高周波を含む音が脳を活性化する「ハイパーソニック・エフェクト」を発見。山城祥二の名で芸能山城組を主宰する音楽家でもある。主な著書に『情報環境学』『音と文明』、アルバム『輪廻交響曲』『交響組曲AKIRA』など。

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季刊「生命誌」49号関わる

今年のテーマは“関わる”。 “生きる”と同義語と言ってもよく、特別の視点ではないが、関わりが薄くなっている現代社会のことを考えてとりあげた。トークは“聴く”。常に全方向から入り、時間的現象である音の環境としての意味を、科学者で音楽家の大橋 力さんと語った。人類の故郷である熱帯雨林にある豊かな音の中に、聴覚でなく身体に働きかける音があり、その全体が快さをつくるというデータは納得できる。都会のマンションは音の砂漠とのこと。関わりのない場を思わせる。リサーチは、テナガザルとサンショウウオ。熱帯雨林でデュエットするサルがメロディーの中からお気に入りの部分を引き出すところが人間の赤ちゃんの言語習得に似ていて面白い。密度が高いと、頭が大きく共食いするサンショウウオが出るのだが、血縁 関係の中ではそれが見られない。何がそうさせるのだろう。サイエンティストライブラリーは大沢文夫先生。83歳の今も現役の雰囲気で、自分で考え、手を動かすことが必須と厳しい。その結果、あいまいさが生きものの本質であると見抜かれたのが面白い。エッセンスをカード、内容はこのジャーナルでという組み合わせでの発信がどこまでうまく行くか。今回表紙が変わって入りやすくなったでしょうか。ご覧下さい。

SCIENTIST LIBRARY

21世紀のフィールド科学を

赤澤 威

1938年
大阪生まれ
1963年
慶應義塾大学 文学部西洋史学科卒業
1968年
東京大学大学院 理学系研究科 人類学専門課程 博士課程退学
1968年
東京大学 総合研究資料館 助手
1976年
国立科学博物館 人類研究部研究官
1979年
東京大学 総合研究資料館 助教授
1993年
東京大学 総合研究博物館 教授
1997年
国際日本文化研究センター 教授
2004年
高知工科大学教授

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季刊「生命誌」45号観る

眼で見るだけでなく、見えてきたものの意味を考える「観る」が今年のテーマです。トークは写真家の眼を通して、観るとは何かを考えていらっしゃる港さん。一瞬を凝縮した写真から、撮影の瞬間には見えなかったものが見えてくるというお話は興味深いものでした。描くには時間が必要で、眼と脳と手が回路をつくって美しさという判断を入れていくことは、科学の世界でも認識されています。写真も再認という形での時間を含むという指摘は、観ると知るの関係を考える時の視点を与えてくれました。

リサーチは、まず脊椎動物が水中から陸上へという環境の大変化に、エラから副甲状腺への作り替えによるカルシウム調節という方法で対応した話。“あり合わせを上手に使う”という生きものの得意技です。BRHニュースに紹介したように私たちも生物、特に昆虫の上陸に注目した研究を始めています。もう一つは、分解を巧みに組み込んだ代謝を、分子に標識をつけることによって眼でみられるようにした研究です。肉眼や顕微鏡で見てきたことを、分子の動きに結びつけて考えられる時代になったことを実感します。

サイエンティストライブラリーの赤澤先生は化石を考古学の対象だけにせず、工学、解剖学、情報学などを駆使して、人骨を歩かせるなど生活感覚を生かした新しいフィールド科学を作っています。

「観る」の一例として、細胞内での分子たちのはたらきをCGで表現しました。細胞はたくさんの分子のつまった複雑な場であると同時に、一つの分子にとってはとても大きな空間だとわかりました。この二つの認識で細胞を見る新しい試みを続けます。BRHのシンボルである生命誌絵巻も、観るという視点から再検討しました。

中村桂子

TALK

[解剖学の歴史] 語りきれない人体とゲノム

坂井建雄 × 中村桂子

1953年大阪府生まれ。東京大学医学部医学科卒、同大学医学部助手、ハイデルベルグ大学研究員、東京大学医学部助教授を経て、現在順天堂大学医学部解剖学教授。篤志解剖全国連合会事務局長。95年に日本解剖学会を代表して特別展「人体の世界」で展示実行委員長を務める。主著に『からだの自然誌』(東京大学出版会)、『人体のしくみ』(日本実業出版社)ほか多数。

TALK

[語る叙事詩] 「生きもの」と「ヒト」と「人間」

川田順造 × 中村桂子

1934年東京生まれ。文化人類学。東京大学教養学部卒、パリ第5大学民族学博士。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授を経て、現在神奈川大学大学院教授。主著に『曠野から-アフリカで考える』(筑摩書房)、『無文字社会の歴史』(岩波書店)、『聲』(筑摩書房)、『口頭伝承論』(河出書房新社)ほか多数。

RESEARCH

「野生の科学」の可能性-イヌイトの知識と近代科学

大村敬一

1966年静岡県生まれ。1997年早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了、博士(文学)。早稲田大学人間科学部助手、大阪大学言語文化部講師を経て、現在大阪大学言語文化部助教授。

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Research

ヒト・サル・ロボットから探る、心の進化と発達

板倉昭二

1959年生まれ。日本学術振興会特別研究員。京都大学理学研究科博士課程霊長類学専攻修了。
ニュージャージー医科歯科大学ロバートウッドジョンソン校、米国エモリー大学ヤーキース霊長類センター、大分県立看護科学大学人間科学講座などを経て、現在、京都大学大学院文学研究科心理学教室・助教授。ATR知能ロボティクス研究所との共同研究により、比較認知発達科学の新しい展開を探求している。

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TALK

精神医学から人間を探る

新宮一成 × 中村桂子

1950年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。精神医学専攻。フロイト、ラカンの理論に基づいて、妄想・幻覚の臨床や芸術作品における無意識世界を探っている。

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RESEARCH

“こころの科学”のすすめ

鹿島晴雄

1945年千葉県生まれ。1970年慶應義塾大学医学部卒業。1986年ドイツのマックスプランク精神医学研究所へ留学。帰国後、慶應義塾大学医学部精神神経科学教室専任講師、助教授を経て、2001年から現職。高次脳機能障害、特に前頭葉機能障害・記憶障害をテーマに、評価法・リハビリテーションの開発を行っている。また統合失調症の症状形成機構と症状への対処方略についても検討している。著書に『神経心理学入門:こころの科学』『認知リハビリテーション』『精神保健入門』などがある。]

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RESEARCH

あらたな科学哲学の再生を求めて

加藤 敏

1949年愛知県豊田市生まれ。1975年東京医科歯科大学医学部卒業。同年、自治医科大学精神医学教室宮本忠雄教授に師事して精神科研修をおこなう。1985年9月より1年フランス政府給費留学生としてストラスブール大学医学部にて精神分析の研修。1995年自治医科大学精神医学教室助教授。2000年に同教室教授。著書に『構造論的精神病理学』(弘文堂,1995)、『分裂病の構造力動論』(金剛出版,1999)、『創造性の精神分析』(新曜社,2001)などがある。

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TALK

心理学の新しい流れ-生態心理学

佐々木正人 × 中村桂子

東京大学大学院情報学環学際情報学府・生態心理学専攻・教授
1952年北海道生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。早稲田大学人間科学部助教授を経て、現職。

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RESEARCH

ヒューマノイド・サイエンス─ヒト知能の新たな理解を求めて

浅田稔

1953年滋賀県生まれ。1977年大阪大学基礎工学部制御工学科を卒業し、同大学院修士・博士課程、基礎工学部学助手、工学部講師、助教授を経て1995年より大阪大学教授。工学博士。著書に「身近になるロボット」や「ロボカップ:ロボットの行動学習・発達・進化」などがある。

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RESEARCH

人間の条件‐脳と言語、そして音楽‐

中田力

文部科学省中核的研究拠点・新潟大学統合脳機能研究センター長

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Special Story

自然と人工 — 縄文土器の変化と生きものの変化

今村啓爾

1946年東京都生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。東京大学文学部考古学科卒業後,同大大学院博士課程中退。文学部助教授,ロンドン大学考古学研究所客員教授,東大文学部教授などを経て現職。濱田青陵賞受賞。先史・古代土器系統の移動と系統間交渉の生態的・社会的背景を探る。縄文時代森林性新石器文化論を提唱。著書に『縄文の実像を求めて』(吉川弘文館)『富本銭と謎の銀銭』(小学館)など。

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Essay

人が輝いて生きるとき 脳の目的に合わせて脳を創る

松本元

1940年生まれ。東京大学大学院理学研究科博士課程終了後、同大学物理学教室助手、電子技術総合研究所を経て、97年より理化学研究所脳科学総合研究センターブレインウェイ・グループグループディレクター。

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季刊「生命誌」に掲載された記事のうち、
多様な分野の専門家との語り合い(TALK)研究者のインタビュー(Scientist Library)の記事が読めます。
さまざまな視点を重ねて記事を観ることで、生命誌の活動の広がりと、つながりがみえてきます。

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その他

4/5(金)まで

桜の通り抜け(JT医薬総合研究所 桜並木) 3/26〜4/5