1. トップ
  2. 語り合う
  3. 研究館より
  4. チョウとガを飼育中

研究館より

表現スタッフ日記

2021.09.01

チョウとガを飼育中


「チョウや植物の写真を撮って投稿しよう!」9月30日までの期間限定コーナー、開催中です。

友人家族にこのコーナーを知らせると、パセリに青虫がいたとのことで「苦手なので恐る恐る撮影…」「リアルはらぺこあおむし」とキアゲハの終齢幼虫の写真を送ってくれました。5歳のお子さんは、しましまが気持ち悪い〜と逃げてゆき、3歳のお子さんはへっちゃらで捕まえたかったらしいのですが、お母さんが対応できず、とのこと。するとその夜に、お父さんと3歳のお子さんが虫カゴに入れて飼い始めたと報告をくれました。チョウを飼うのははじめてです。

パセリが食べ尽くされたので、冷蔵庫に残っていたキャベツとゆずの葉つきの枝をカゴに入れたところ、キャベツをかなり食べたと教えてくれました。「え!キャベツ?」と思い、チョウの食草が一覧できる「InsectInDB」で調べてみると、キアゲハの食草にキャベツはありません。新しい発見?というワクワクと、育たなかったらどうしようという不安でドキドキしました。友人に、チョウは種ごとに食べられる植物が決まっていることを伝えると「キャベツ食べてからあまり元気ないかな?って思っていて・汗」と。ゆずの葉もちょっとだけ食べたそうです。次は、庭のミツバを入れてみるとのことでした。

はじめて青虫を見たときに逃げ回っていた5歳の子は、通っている幼稚園に虫カゴをもっていき、家族の一員のように過ごすようになったそうです。飼い始めて4日後、前蛹になった写真を送ってくれました。次の日、さなぎを見て大興奮したお子さんが「父ちゃん、さなぎになったことある?」と聞いたとか。子どもっていいな、それだけこのキアゲハを身近に感じているのかな、とうれしくなります。写真のさなぎはきれいな緑色で、虫かごのフタにぶら下がるようについていました。これから数日のうちに羽化の報告をくれるのではと、楽しみに待っているところです。

ただいま臨時休館中ですが、冬まで開催予定の企画展では、アゲハチョウのさなぎの色がどう決まるのかや、隠れたり見せたりする幼虫の色やかたちについて、ミニパネルを展示しています。チョウを飼っている方にもぜひ楽しんでいただきたいと思っています。開館再開の際はぜひお越しください。

別の友人は、ホウセンカにいた黒い幼虫を見つけ「何だかわからないけれど、飼い始めた」と教えてくれました。スズメガの仲間と思いましたが、はっきりとはわかりません。こちらもキッチンペーパーに包まってさなぎになっているところです。飼うと愛着が増すもので、「子どもたちはチョウよりガびいきになりつつある」「どんなガか楽しみ」と言っていました。ガの世界も美しく驚きに満ち溢れています。

わが家ではこの夏2度目のチャレンジで、ナミアゲハを飼っています。前回は、前蛹のまま蛹化が進まず死んでしまいました。子どもと虫かごをもち歩いたのがよくなかったのではと思い、今回は保育園にももっていかずに、自宅でじっくり観察して育てるつもりです。9月末までに羽化したら、コーナーに投稿しようと思っています。みなさんも、ぜひ身近な自然(チョウに限らず)を撮った写真を投稿してください。生きものの世界は、ほんとうにドラマチックですね。

--- --- ---

この夏新オープン!
チョウのレストラン特設WEBサイトはこちら