中村桂子のちょっと一言
2026.07.15
すてきな笑顔がリードする社会
筑紫哲也さんが始められた「スローライフの会」のお仲間に入っています。先日そのメンバーのお一人で、群馬県富岡市にある「洋品店いりやま」の店主入山さんのお話を伺いました。富岡と言えば、かの有名な製糸工場のあったところです。日本の生糸生産を牽引してきた町の洋品店ですから、もちろん絹製品が置いてありますが、高齢者向けの毛糸のパンツや子供たち用の運動服やハチマキもあり、誰もがやってくる場になっています。時には、自分で焼いたパンを置いて売る人もあるとか。お店と言うより集会所のようで、皆さんおしゃべりを楽しんでいる素敵な場です。
お話を伺っている間、なんだか楽しくて気持ちがよかったのは、内容もさることながら、中心となる入山さんを初めすべての人が、すてきな笑顔をしているからだということに気づきました。
最近、ウェルビーイングという言葉で幸せを考えようという活動が盛んです。気候変動の中での災害多発、戦争志向、格差の拡大、分断など、日常が幸せとは程遠い方向に向かっているからこその動きでしょう。幸せとは何かは難しい課題ですが、心からの笑顔の人は幸せと言ってよいでしょう。本物の笑顔は、周りの人も幸せにします。「スローライフの会」だけでなく、さまざまな地域活動をしている方々とお会いすると、そこに共通しているのが「笑顔」です。
そう言えば、小学校農業科で出会う子どもたちも素敵な笑顔だなあと、一緒に過ごした時間を思い出しました。
一方、作り笑いは本当に不愉快です。威圧的な顔と不気味な作り笑いの組み合わせは、決してよい社会を作りません。すてきな笑顔がリードする社会になりますように。生命誌の願いです。
お話を伺っている間、なんだか楽しくて気持ちがよかったのは、内容もさることながら、中心となる入山さんを初めすべての人が、すてきな笑顔をしているからだということに気づきました。
最近、ウェルビーイングという言葉で幸せを考えようという活動が盛んです。気候変動の中での災害多発、戦争志向、格差の拡大、分断など、日常が幸せとは程遠い方向に向かっているからこその動きでしょう。幸せとは何かは難しい課題ですが、心からの笑顔の人は幸せと言ってよいでしょう。本物の笑顔は、周りの人も幸せにします。「スローライフの会」だけでなく、さまざまな地域活動をしている方々とお会いすると、そこに共通しているのが「笑顔」です。
そう言えば、小学校農業科で出会う子どもたちも素敵な笑顔だなあと、一緒に過ごした時間を思い出しました。
一方、作り笑いは本当に不愉快です。威圧的な顔と不気味な作り笑いの組み合わせは、決してよい社会を作りません。すてきな笑顔がリードする社会になりますように。生命誌の願いです。


中村桂子 (名誉館長)
名誉館長よりご挨拶