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研究館より

ラボ日記

2022.07.01

久しぶりにオンサイトでの学会に参加しました

夏がやってきました。また、暑い日が続くのかと記憶がよみがえります。記憶のよみがえりとして、約3年ぶりに学会が開催する現地(オンサイト)での学会に参加し、新型コロナウイルス流行前までの対面形式の学会は、こういうものだったなという記憶がよみがえりました。参加した学会は6月のはじめ頃に石川県金沢市で開催された日本発生生物学会の第55回大会です。

まず、現地での大会参加について率直な感想は、感慨深い思いもありましたが、やはり会期中はオンラインの大会と比べて移動が多いので、少し疲れました。一方で、オンラインの大会は、音声や映像がP Cの画面上で見えるので見やすいですが、やはりずっと集中して画面を見続けるので目の疲れが大きいです。個人的には、現地に行けば他にやる作業に気を取られないので、集中して発表を聞くことができたと感じました。

今回の学会参加では、口頭での発表とポスター発表も行いました。口頭での発表は、やはり聴衆の反応が見えると、聞いてもらえているのがわかり気持ちが入ります。オンラインだとどうしても自分のスライドへの視点が多くなるので、視聴者の反応が見えにくいのが難点です。ポスター発表は、立地の点からは、場所的な格差が少ないオンラインの方が良いかもしれません。ただ、やはり対面の方が、より深く話し合いができていると感じました。

会期中に金沢市では百万石祭りがあったみたいですが、私はそれを横目に発生学会に関連する研究集会に参加し、研究者間のつながりを広げていました。研究者間のつながりは、オンラインだと知り合いの人以外には声をかけにくく、新たなつながりを広げるにはやはり対面でないと難しいのかもしれません。私としては、対面だと以前所属していた研究室の人や学生時代の同期と偶然に再会でき近況を聞けるのも良いと感じました。

そういえば2年ほど前のラボ日記で学会のオンライン化について書いた記憶がよみがえりつつ、これから夏本番ですので、体調には気を付けたいと思います。

藤原基洋 (奨励研究員)

所属: 細胞・発生・進化研究室

生物の形作りにおける物理背景、特に力学に興味があります。力学を基にした数理モデルを構築し、コンピュータ上でクモ胚の形態形成を再現することで、生物の形作りのルールを見つける研究を行っています。