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みんなの広場

生命誌について

2022.06.02

出会いは絶妙なタイミングで

参照記事「研究館より」

やっちゃん

「生きていることが奇跡だ!」と常々思うのですが、生きてて出会って話している、となると、もうコレは大変な出来事であります。今日は、生命誌研究館からのメルマガに、「絶妙なタイミングで細胞が‥」という一節に出会いました。何気なく読んでいることに深い意味があることに気づきます。出会いが成立するタイミング、その時が絶妙な瞬間だとは驚きです。そして、中村名誉館長とドリアン助川さんの出会い!これも絶妙です。まるでアメーバが触手を伸ばして世界を広げて行くようなイメージですね。人間は色々な学びを通して世界を理解してきましたが、いきものとしての属性から離れることはありません。いのちの仕組みを知るほどに、その意味の大きさに感動するのです。「わたしたち」は、こうしてこの世界を作っている、と思うと、まだまだ新しいアプローチがありそうです。6月の学びでした。

2022.06.02

1. 中村桂子(名誉館長)

やっちゃん様

 いつもありがとうございます。書き込みをしていただくのが一番有難いことです。出会いは偶然も大事ですが、時に自分で作ることも大事でしょうね。私は今、プーチンさんに会ってじっくり話したいです。一つ一つの生きものが生きることの大切さ、特に人間の一人一人が生きることにどれほどの意味があるかを語ったら(まさに生命誌です)分からないはずがありません。武器援助での解決はないでしょう。外交交渉は大事ですが、本当は生きることについて考えることが解決への道だと思います。生命誌は考えることたくさんありです。直接のお話は無理でもこのように考える仲間を増やしたいと思います。
                           中村桂子

2022.06.04

2. かも

いつも楽しく読んでいます。
プーチンにお話ししたいとのこと、お気持ちはとてもよくわかります。でもね、きっとプーチンは通じないと思いますよ。グテーレスが同じように、ブチャの虐殺を諫めて追い返されました。
戦争をするということの当事者にとって、命の大切さや、人が死ぬことの悲しみや不幸よりもっと大きな怒りや主張や信念があるからです。
鬼畜米英だったのです。アメリカ人にとって、眼鏡をかけた東洋の黄色い悪魔それが彼らの敵だったのです。
この戦争でも、プーチンが狂気に満ちた悪鬼であるように語られるのも同じことです。
あるいはウクライナでの戦争犯罪の数々や、残虐は非道の数々がこれ見よがしに連日報道されています。
それを連日聞かされていれば、プーチンはひどい奴だ、ロシア人は凶悪だというイメージが、当に凶悪な犯罪者として作られていきます。
実はそれこそが、ウクライナのプロパガンダでもあるのです。
だからそれをプーチンに語っても、戦争とはそういうものだと一蹴されてしまうだけです。戦争とはそういうものです。
東京大空襲で、市民を殺すことを目的で、日本の住宅事情に合わせて作られた焼夷弾で市民が犠牲になったのです。幼い少女が、屋根から流れ落ちた焼夷弾の油を浴びて蠟燭のように燃えて死んだと語り伝えらえています。
その残虐を日本人はどう非難したでしょうか。
そのアメリカ人に、ギブミーチョコレートと群がった日本の子供たちを止めりうこともしませんでした。それはアメリカ人が圧倒的力のある進駐軍だったからです。
つまり、戦争が始まってしまえば、ロシアが悪いから、ロシアに改めさせろという論理は成立しなくなってしまうのです。
ロシアが悪いからロシアを潰せというのはウクライナの論理です。それでじは戦争を止めることは出来ません。

2022.06.04

3. かも

続きです。
ロシアが間違っていたとしても、ロシアの言い分を聞いて、ロシアの主張を認めて、どこで妥協できるかを探すことが戦争を止める仲介です。そのために、ウクライナをどこで妥協させるかを作り出すことが、停戦の原理です。
日本がその停戦の役割を担うことができる唯一の立場であるはずです。
日本は、NATOのメンバーでもなく、ロシアの敵でもないからです。
G7でロシアに敵対するメンバーに与するとしても、それを離脱することで失うものはないのです。制裁を解除し、ロシアの思いを聞いて、仲介して調停ができる立場にいるのです。丸腰でこそ仲介して、調停ができるのです。私はそう考えます。
平和憲法を持ち、世界に承認された平和国家日本がそこにあります。
その立場を今こそ生かして、世界に語り変えることこそ、日本の立場を強くします。
その外交の力が、中国に対しても侮られない、日本を作り出します。
平和こそ最強の武器になると考えます。
誰でも、平和の価値を知っているからです。
平和をもって平和を守る.それこそが真理です。
その理想を貫くべきです。

2022.06.04

4. 中村桂子(名誉館長)

かも様
おっしゃる通りです。日本の政治・経済・学術などすべての責任ある立場の方がそのような考え方で行動を起こしていただきたいと私も思います。ただ、正義や平和という前に、人類は一種でみんな仲間なんですから殺し合いなどせずにとことん話し合って、譲り合って暮らすのが普通の生き方ですよねと素直に申し上げたい気持ちがあります。生命誌は私にそう語りかけるのです。
                    中村桂子

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