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2025.06.15

人間と自然の間に流れる時間

参照記事「研究館より」

丹藤由希子

「大地再生農業」のお話、わくわくしながら拝読しました。
人間が生きていくためにあみ出された農業、その始まりは大地再生農業のようなものだったのかもしれません。より効率的に、より大量に、を目指した工場のような農地が現在の人間の食を支えていることは否定できませんが、それをどのくらい続ける余力が地球にあるのだろうかと思います。
最近、少しばかりの畑を借りていくつかの作物の種をまきました。できるだけ大地再生農業に近い形にできたらいいなと思っていますが、最初の4、5年間の不作に耐えられるかどうか。。。待つことに耐えられないのが人間の性でしょうか。一方で、自然は時間を求める。地球ができてからの途方もない時間に比べたら人間の一生なんてあっという間ですから、どうしようもないことなのかもしれません。それでも、「生きものとしての農業」に明るい未来を感じずにはいられません。
人間と自然の間に流れる時間のジレンマにどうやって折り合いをつけていくのか、足元の土をみながら畑で考える時間になりそうです。

2025.06.27

1. 中村桂子(名誉館長)

丹藤様
 素敵なことを始められましたね。4,5年間の不作と言っても、畑はさまざまな形で反応してくれるので、その時、その時をそれなりに楽しんで過ごせますとおっしゃっていました。生きものの場合、それなりにを楽しめるのがよいのではないでしょうか。とにかく急げという世界から離れた面白さを探されて、またお便りを下さるのを楽しみにしています。
                 中村桂子

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