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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【いいだ人形劇フェスタに参加しました!】

2014年8月18日

川名沙羅

今年も夜になるとセミが体当たりしてくる季節になりました。そんな暑い夏、熱気あふれるいいだ人形劇フェスタ(長野県飯田市)に参加し、フィギュア・アート・シアター「生命誌版 セロ弾きのゴーシュ」の上演を行いました! 生命誌研究館20周年を記念して、人形劇師 沢則行さんと共同で作り上げたこの作品、主役・ゴーシュを演じるのは生物学を学んだ後に音楽家に転身したチェリスト 谷口賢記さんです。そして、朗読は当館の中村館長と表現セクターチーフの村田さん。舞台で演じる4人のうち、沢さん以外は演技のプロではないですが、このメンバーでしか伝えられないことがあると考えチーム一丸となって舞台づくりを続けてきました。3月の初演は招待者のみの公演だったので、今回が初めての一般公演でしたが人形・音楽・語り・影絵すべてが一体となりいい舞台だったとたくさんの方から高評価をいただきました。また、フェスタ期間の8月5日から10日まで、飯田市川本喜八郎人形美術館で出張生命誌展示を開催し、こちらも多くの方に来場いただきじっくりお話しができました。

フェスタに参加する前は、人形劇のプロが多く集まる場で舞台にどのような反応が返ってくるだろうか、生命誌の展示はどれくらい観にきてくれるだろうか…とドキドキしていましたが、取り越し苦労でした。閉じた研究社会ではなく、ひらかれた場として、さまざまな方と関わり合いながら「生きているとはどういうことか」を一緒に考えたいと私たち生命誌研究館は活動を続けています。それぞれの専門分野をもちながらその境目を越えて1つの舞台をつくり上げること、舞台と観客という境目を越え1つの空間の中で全体が一体となる瞬間、今回、舞台づくりやフェスタ参加を通してさまざまな境目を越える時を実感しました。ゴーシュのように関わり合いの中で自分自身も成長できているとよいのですが、どうでしょうか。(飯田は野菜、果物がとても美味しく体重面では確実に成長できました。)

8月23日(土)には高槻現代劇場にて「生命誌版 セロ弾きのゴーシュ」の上演を行います。進化学会の催しとして入場無料(要整理券)ですので、是非観にいらしてください!


「生命誌版セロ弾きのゴーシュ」

出張生命誌展示の様子

[ 川名沙羅 ]

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