1. トップ
  2. 展示ホール
  3. 館内展示
  4. 新・生命誌絵巻

新・生命誌絵巻

生きものの歴史と地球の動きの関係を表現。

1Fエントランスホール

生命誌研究館の最初の研究はDNA解析によるオサムシの系統調べでした。ここからオサムシの分布が日本列島形成を語っていることがわかり驚きました(展示「自然の中で時間を紡ぐ生き物たち」)。でも生きものは地面の上に暮らしているのです。生きものだけ、地面だけを見ずに、自然の全体を見よう。そこで10周年の時に、地球の動きを入れた「新・生命誌絵巻」をつくりました。
展示「生命誌絵巻」では、38億年前に生まれた生命体が進化し多様化してきたことを示しました。しかし、生きものの中には途中で絶滅したものもあります。そこで、地球史の中での生きものの変化を考える絵を、生命誌に関心をもってくださっている和田誠さんに描いていただきました。(画:和田誠)

みどころ01

地球と生きものの関わり

左端に歴史年代を、右端にその時代の地球の様子を示しました。46億年前に誕生した地球に海ができ、火山活動によって大陸ができ、それがプレートテクトニクスで動き、気候も変わっていくさまざまな動きの中で、生きものは変化してきたのです。

みどころ02

生きものの変遷

現代を表す上端には地球上の種を代表する生きものを描きました。一つ一つの生きものの大きさは、その生きものが属すグループの種の数を表しています。大きく描かれている昆虫は、生態系の約65%を占めると言われています。

みどころ03

氷河期と絶滅

水色の帯は、これまでに起きた代表的な氷河期です。スノーボールアースと呼ばれる時期など、地球には何度かの氷河期がありました。5億年ほど前からは5回もの絶滅があったことが近年わかってきました。生きものは時に絶滅もありながら絶えることなく続き、現在の豊かな生態系をつくったのです。

解説

生命誌は生きものだけを見ていてはわかりません。地球の動きとの関わりが大事です。実は、気温、湿度、大気の形成などの変化は、火山活動や大陸移動など地球の動きだけでなく生物のはたらきによっても起こります。生きものあっての地球、つまり地球はまさに生命の星なのです。しかし、ここで生きていくことが生易しいものではないことも確かです。38億年もの長い間、厳しい環境を乗り越えて、絶えることなく続いてきた生きもののしたたかさ(環境と対応しながら融通をきかせる生きもの特有のしくみ)を探ることが、生きものを知る基本かもしれません。

3つの表現の統合化

開館時から10年毎の節目につくった3つの表現「生命誌絵巻」「新・生命誌絵巻」「生命誌マンダラ」を統合しました。それぞれの表現に動きを与え、その考えをより具体的に伝えます。統合図の円錐の中心軸と底面の放射方向の軸は、それぞれゲノムが生きものの時間と階層とを貫くことを示しています。この表現を総合知を探る一歩にしたいと考えています。

「立体 新・生命誌絵巻」紙工作ダウンロード

「新・生命誌絵巻」を高解像度で見る