時間をかけて生きものと向き合った時に生まれるのが「愛づる」心。
生命誌研究館が大切にしている基本です。
2012.3.13~ 1Fエントランスホール
生きものと時間をかけて向きあう時に生まれてくる「愛づる」心は、生命誌の基本です。『堤中納言物語』に登場する「蟲愛づる姫君」は、平安時代の姫君でありながら身近な生きものを観察し、生きものの本質を発見する科学の心をもっています。
この「蟲愛づる姫君」の世界を表す身近な日本の自然を江戸時代の博物画を模した六曲の屏風に仕立てました。ここで展開する物語は、現在研究館で実際に行われている小さな生きものを見つめる研究です。
可愛らしいイラストと実験の動画を通して生命誌研究を楽しみ、現代の蟲愛づる姫になってください。
みどころ01
生きものが好きなお姫さま
平安時代に書かれた短編集『堤中納言物語』に「蟲愛づる姫君」 という一編があります。主人公の姫君は、身近な生きものを観察し、生きものの本質を発見する科学の心をもっていました。まさに生命誌の大先輩です。
みどころ02
生命誌研究館の4つ研究
パネルで展開する物語は、現在研究館で行われている小さな生きものを見つめる研究です。時間をかけて生きものと向き合う「愛づる」という気持ちを研究と重ね、具体的に見ていきます。
みどころ03
時間の流れ
パネルでは、平安時代の姫君の物語、江戸時代に発展した博物画を模した背景画、そして現代の最先端科学の成果と、平安から現代へと続く時の流れを表現しています。