中村桂子のちょっと一言

館長の中村桂子がその時思うことを書き込みます。月二回のペースで、1995年5月から更新を続けています。

2017年10月16日

20世紀型の競争を続けたら

中村桂子

スポーツは楽しいですし、心身の健康によいに違いありません。私もたまにテニスをやるとスカッとして、これはスポーツでしか味わえない気分だなあと思います。ただこの頃気になるのは選手たちのケガが多いことです。体操の内村航平選手が本番中にケガで棄権しましたし、テニスの錦織圭選手も試合中に体を痛め全米オープンを欠場しました。なんだか痛々しい感じです。ちょっとタイプは違いますが、お相撲でも横綱、大関が大量欠場という事態になりました。野球ではダルビッシュ、田中、大谷と若い有能な選手がケガに悩まされ、苦労しています。

私の同世代の選手を思い浮べると、あまりケガの話を聞かなかったように思うのです。西鉄ライオンズの稲尾投手など日本シリーズでの連投という驚くような活躍をしましたが、ケガとは縁がなかったのではないでしょうか。「参加することに意義がある」というキャッチフレーズで始まった近代オリンピックですが、スポーツの世界も競争が激しく、そんな雰囲気ではありません。こんな言葉を言ったらなんと古くさいと鼻先で笑われてしまうのがオチでしょう。

たまたま、選手のケガが気になってスポーツで考えましたが、20世紀型の競争を続けていくことがよく生きることにつながるのかなと思うことが多くなりました。若い人たちが懸命に闘う姿は魅力的ですけれど、オリンピックは、それを動かすお金の競争もあって、どこか本質からずれているという気持が強くなっています。

みなさんからのご意見生命誌の広場より

「中村桂子館長のちょっと一言」に寄せての感想

投稿日:2017.10.03 / ニックネーム:相模のラクダ

貴館には いつも お世話になっており、最先端の「生命誌」を学ばせていただき、感謝致しております。10/2の 中村館長様の「科学が社会の役に立つこと」を拝読し、感じたことを述べたいと思います。
◆まず、おっしゃる通り、「ゲノム」は 世界の人々、平等に持っているもので、アメリカの有名な「雑誌」の表紙を飾る「時の富豪」の方も、また、「アフリカの奥地」の ユニセフの 救援が必要な「貧困で飢えた子供たち」にも 平等にあるはずのものです。なのに、世界の人類は、平等性にかけ、各地で紛争、内戦、都市でも 大事件が起き、「格差社会」が存在し、平等で 平和な社会とは 言えません。◆日本は、ある近国の、科学の結晶である:ミサイルに 危機感と 恐怖を いだき、困っています。◆今年も「ノーベル賞」の 発表が 始まりましたが、ゲノムは 世界の人 皆の共有の根源であり「 格差社会」を修正し、科学は 本当は、「ノーベルの意思」の様に「世界平和」:社会の役に立つために使ってほしい。と、館長と同じ意見を感じています。貴館の益々のご発展を祈ります。世界が平和であります様に!

語り合いの続きは「生命誌の広場」へ

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