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季刊「生命誌」は音楽などの文化を最新の科学と同居させ、新しい知の表現を試みる冊子として、開館と同時に創刊しました。
2019年に100号を迎え、記事数は800を越えます。生命誌の本棚を巡る気持ちで自由に記事を行き来してみてください。

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“生体分子”での検索結果を表示しています。(61 件の記事が該当しました)

SCIENTIST LIBRARY

生命の源、脂質を追って

清水孝雄

1947年東京都生まれ。1973年東京大学医学部卒業。1979年京都大学医学部助手。1982年カロリンスカ研究所客員研究員。1984年東京大学医学部助教授。1991年同 教授。2009年同 医学部長、医学系研究科長。2011年東京大学理事・副学長。2012年国立国際医療研究センタープロジェクト長。東京大学名誉教授。2013年国立国際医療研究センター研究所所長。

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現れては消えるカルシウム・シグナルを見つめて

飯野正光

1950年山形県生まれ。1976年東北大学医学部卒業。1980年東北大学大学院医学研究科修了(医学博士)。1980年東北大学医学部助手。1980年ロンドン大学客員研究員。1984年東京大学医学部助手。1991年東京大学医学部講師。1995年東京大学医学部教授。1997年東京大学大学院医学系研究科教授。2007年東京大学大学院医学系研究科副研究科長(〜2011年)。2011年東京大学大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター長(〜2015年)。2016年日本大学医学部特任教授。

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生きもののしくみを構造に観る

難波啓一

1952年兵庫県生まれ。1980年大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了(工学博士)。1981年 米国ブランダイス大学博士研究員。1984年米国ヴァンダビルト大学博士研究員。1985年米国ヴァンダビルト大学講師。1986年米国ブランダイス大学上級博士研究員。1986年新技術事業団ERATO宝谷プロジェクトグループリーダー。1992年松下電器産業(株)国際研究所リサーチディレクター。1997年科学技術振興事業団ERATO難波プロトニックナノマシンプロジェクト総括責任者(兼任)。2002年大阪大学大学院生命機能研究科教授。2002年科学技術振興機構ICORP超分子ナノマシンプロジェクト研究総括(兼任)。2013年大阪大学特別教授。2017年大阪大学大学院生命機能研究科特任教授、大阪大学名誉教授、大阪大学栄誉教授。

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この記事を含む季刊「生命誌」

季刊「生命誌」93号和 | なごむ・やわらぐ・あえる・のどまる

NHKの子どもの時間の「にほんごであそぼ」で、「和のどまる」という言葉を知りました。辞書に、のどかになる、しずまる、おちつく、とあります。今年のテーマに加えます。最近の社会の動きには、しずまり、おちついてほしいと願うことが多いので。

樂吉左衞門さんが、悩んだら自然の中に入ってその静けさを感じ、そこからの目線を持つことで次の仕事へ移れると話して下さいました。生命誌は、科学を通して人間は自然の一部という視点から生き方を探しています。そこで、しずまり、おちつくには、やはり自然の中にいる感覚が大切と考えています。その翌日、AI(人工知能)の研究会に参加し、人間を越えたポスト・ヒューマンの時代を予測する議論に違和感を覚えました。

今回のリサーチは無脊椎動物。昆虫など小さな生きものに学ぶのは生命誌の基本です。難波啓一先生も顕微鏡で観る小さな世界に学ばれています。

「和まる」。よい言葉だとお思いになりませんか。日々の暮らしにこれを生かすお仲間になって下さい。ホームページの「ちょっと一言」にも書きましたので、覗いてお考えを書き込んで下さい。

2017年6月1日 中村 桂子

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分子と分子が出会う、減数分裂を追いかけて

山本正幸

1947年
兵庫県生まれ
1975年
東京大学理学系研究科博士課程修了(理学博士)
ウィスコンシン大学酵素学研究所 研究員
1979年
京都大学理学部 助手
1981年
東京大学医科学研究所遺伝子解析施設 講師
1985年
東京大学医科学研究所遺伝子解析施設 助教授
1989年
東京大学理学系研究科 教授
2011年
かずさDNA研究所 所長
2013年
自然科学研究機構 基礎生物学研究所 所長

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いまだ熱ショック応答を追い続ける日々

由良隆

1929年
大阪府大阪市生まれ
1949年
三重農林専門学校卒業
1952年
京都大学農学部農林生物学科卒業
1953年
カーネギー遺伝学研究所(現在のコールドスプリングハーバー研究所)助手
1955年
イエール大学非常勤教育助手
1957年
イエール大学大学院博士課程修了(Ph.D.)
1957年
イエール大学医学部微生物学教室研究員
大阪大学(旧制理学博士)
1960年
京都大学ウイルス研究所化学部門助手
1963年
京都大学ウイルス研究所化学部門助教授
1968年
京都大学ウイルス研究所遺伝学部門教授
1989年
京都大学ウイルス研究所所長
1993年
京都大学名誉教授
株式会社エイチ・エス・ピー(HSP)研究所所長
2004年
カリフォルニア大学サンフランシスコ校訪問研究員
2010年
京都大学ウイルス研究所非常勤研究員
2011年
京都産業大学総合生命科学部客員研究員

1985年
日本遺伝学会木原賞
2000年
国際細胞ストレス学会特別賞
2008年
瑞宝中綬賞

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プロテアソームの発見から生命科学の中枢へ

田中啓二

1949年
徳島県生まれ
1968年
徳島県城北高等学校卒業
1972年
徳島大学医学部栄養学科卒業
1976年
徳島大学附属酵素研究施設・助手
1980年
医学博士取得
1981年
米国ハーバード大学医学部生理学部門研究員(〜1983年)
1995年
徳島大学酵素科学研究センター・助教授
1996年
(財)東京都医学研究機構東京臨床医学総合研究所分子腫瘍学研究部門・部長
1998年
東京大学大学院新領域創成科学研究科連携講座教授
2002年
(財)東京都医学研究機構東京都臨床医学総合研究所・副所長
2006年
(財)東京都医学研究機構東京都臨床医学総合研究所・所長代行
2011年
(財)東京都医学総合研究所・所長 / 日本学術会議会員
2012年
(公財)東京都医学総合研究所・所長

1988年
日本生化学会奨励賞
2003年
内藤記念科学振興賞
2004年
上原賞
朝日賞
2005年
東京スピリット賞
2007年
東レ科学技術賞
2009年
武田医学賞
ナイスステップ研究者賞
2010年
日本学士院賞
徳島新聞賞
徳島大学栄誉賞
2011年
日本内分泌学会マイスター賞
慶応医学賞

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RESEARCH

不規則な収納が生む自由

前島一博

1999年大阪大学大学院博士課程修了。博士(医学)。ジュネーヴ大学ポスドク研究員、理化学研究所専任研究員を経て、2009年より国立遺伝学研究所・構造遺伝学研究センター教授。

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TALK

短歌と科学、定型の中に生まれる遊び

永田和宏 × 中村桂子

1947年滋賀県生まれ。京都大学理学部物理学科卒業。後に結婚する河野裕子らと共に大学時代から本格的に短歌を始め、高安国世氏に師事。森永乳業に就職後、京都大学胸部疾患研究所で市川康夫氏に細胞生物学を師事。米国NIHに留学しコラーゲン特異的分子シャペロンを発見する。京都大学再生医科学研究所教授を経て、京都産業大学総合生命科学部教授・学部長。現在、宮中歌会始詠進歌選者を務める。

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RESEARCH

組み合わせで進化した古細菌のtRNA

藤島皓介

慶應義塾大学先端生命科学研究所博士研究員。2009年に慶應大学大学院先端生命科学プログラム後期博士課程修了、博士(学術)。初期の生命が使っていたシステムに興味を持って古細菌とコンピュータに向き合う日々を送っている。

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この記事を含む季刊「生命誌」

季刊「生命誌」67号編む

多様な生きものたちを見ていると、いくらでも知りたいことが出てきます。でも、ふと生きものってこの姿しかないのだろうかとも思うのです。

対談のお相手の長沼さん、サイエンティスト・ライブラリーの吉田先生のお二人が期せずして地球外の生物を手にしたいという願いを語っています。宇宙探査が進み、生命体の棲む惑星の存在の可能性は高まっています。二例目の生命体との出会いも絵空事ではなさそうです。

そんな時だからこそ地球上の生物たちが38億年という時間の中でどのように編みあげられてきたかをもっとよく知りたいという気持が強まります。極限環境も含め、地球の生命体をとことん考え、そこにルールを探りたいという気持を長沼さんと語りました。チューリングやL-システムなどとっかかりは見えている気がします。

DNA→RNA→タンパク質といういわゆるセントラル・ドグマを支えるtRNAの進化を捉えた藤島さん。ちょっといい加減で、しかも巧みに立ちまわる生きものの特性を、分子のジグソーパズルで見せてくれる楽しい研究です。ここでも極限環境に棲む古細菌が活躍します。分子だけでなく、社会性の進化もまさにちょっといい加減で巧み。三浦さんのシロアリ研究がそれを示します。分子から個体、社会と全体を捉える視点です。ATP合成酵素が回ってはたらくという思いもよらない事実を映像で示し、皆をうならせた吉田先生。若い頃から変らぬやんちゃ(失礼)が魅力です。(中村桂子)

SCIENTIST LIBRARY

ATP合成酵素がまわる不思議

吉田賢右

1944年
群馬県生まれ
1972年
東京大学大学院理学系研究科
生物化学専攻博士課程修了
自治医科大学第一生化学助手
1978年
自治医科大学第一生化学講師
1985年
東京工業大学理学部助教授
1989年
東京工業大学理学部教授
1990年
東京工業大学生命理工学部教授
1992年
東京工業大学資源化学研究所教授
2010年
京都産業大学総合生命科学部教授

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この記事を含む季刊「生命誌」

季刊「生命誌」67号編む

多様な生きものたちを見ていると、いくらでも知りたいことが出てきます。でも、ふと生きものってこの姿しかないのだろうかとも思うのです。

対談のお相手の長沼さん、サイエンティスト・ライブラリーの吉田先生のお二人が期せずして地球外の生物を手にしたいという願いを語っています。宇宙探査が進み、生命体の棲む惑星の存在の可能性は高まっています。二例目の生命体との出会いも絵空事ではなさそうです。

そんな時だからこそ地球上の生物たちが38億年という時間の中でどのように編みあげられてきたかをもっとよく知りたいという気持が強まります。極限環境も含め、地球の生命体をとことん考え、そこにルールを探りたいという気持を長沼さんと語りました。チューリングやL-システムなどとっかかりは見えている気がします。

DNA→RNA→タンパク質といういわゆるセントラル・ドグマを支えるtRNAの進化を捉えた藤島さん。ちょっといい加減で、しかも巧みに立ちまわる生きものの特性を、分子のジグソーパズルで見せてくれる楽しい研究です。ここでも極限環境に棲む古細菌が活躍します。分子だけでなく、社会性の進化もまさにちょっといい加減で巧み。三浦さんのシロアリ研究がそれを示します。分子から個体、社会と全体を捉える視点です。ATP合成酵素が回ってはたらくという思いもよらない事実を映像で示し、皆をうならせた吉田先生。若い頃から変らぬやんちゃ(失礼)が魅力です。(中村桂子)

RESEARCH

4億年もRNAを書き換え続けてきた意味

由良敬

お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科教授。名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了。名古屋大学理学部助手、日本原子力研究所計算科学推進センター研究員を経て2008年より現職。今回の成果は情報・システム研究機構の郷通子氏との長年の研究から生まれた。

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SCIENTIST LIBRARY

グルタチオン代謝から糖鎖生物学への広がり

谷口直之

1942年
東京生まれ
1957年
札幌南高校卒業
1972年
北海道大学大学院医学研究科博士課程修了
1973年
北海道大学医学部助手
1976年
米国コーネル大学医学部客員助教授
1977年
北海道大学環境科学研究科助教授
1979年
北海道大学医学部付属癌研究施設助教授
1986年
大阪大学医学部教授
2006年
大阪大学微生物病研究所寄附研究部門教授
2007年
理化学研究所基幹研究所グループディレクター
2008年
大阪大学産業科学研究所寄附研究部門教授

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この記事を含む季刊「生命誌」

RESEARCH

生きた膜を支える脂質の分子運動

梅田真郷

1983年東京大学薬学系大学院博士課程修了。薬学博士。東京大学薬学部衛生裁判化学教室助手、東京都医学研究機構、東京都臨床医学総合研究所を経て、2003年より京都大学化学研究所複合基盤化学研究系超分子生物学教授。

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この記事を含む季刊「生命誌」

季刊「生命誌」62号めぐる

めぐるの基本は、宇宙、地球、生命体を構成している物質の循環でしょう。なかでも地球の火山活動が供給する二酸化炭素の役割が重要とわかってきたと田近さん。地球凍結という劇的事実を生物進化に結びつけて語ってくれました。このような自然のダイナミズムの中に人間を置くと、少し違う眼が持てそうです。

リサーチは、細胞膜の中での分子のとんぼ返りが、増殖や死など細胞の活動に重要な役割をしているという発見です。細胞膜は、内外を区切りながら物質を選択的に通過させるものと位置づけてきましたが、細胞や個体の行動に大きな役割を果たす驚きの存在です。

BRHをめぐる研究は、昆虫の食べものの好みです。脚先の味覚受容体で味を感じるハエとチョウ。ここでも物質と細胞と個体の行動とが結びつきます。食わず嫌いをなくしたり、さまざまな混合物を識別したり、脚先の遺伝子のはたらきが進化につながる様子が見えてきます。

サイエンティスト・ライブラリーは、30過ぎまで定職がなく親を心配させたという体験をしながら自分で考えることを大切にし、それまでまったく光のあたっていなかった細胞内の液胞のみごとな働きを明らかにした大隅良典さん。こういう生き方もいいなあと思います。(中村桂子)

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自分を食べて生き残る細胞に魅せられて

大隅良典

1945年
福岡県生まれ
1967年
東京大学教養学部卒業
1972年
東京大学理学系研究科a
博士課程修了
1974年
米国ロックフェラー大学研究員
1977年
東京大学理学部助手
1986年
東京大学理学部講師
1988年
東京大学教養学部助教授
1996年
岡崎国立共同研究機構(現自然科学研究機構)基礎生物学研究所教授
2009年
東京工業大学統合研究院特任教授

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この記事を含む季刊「生命誌」

季刊「生命誌」62号めぐる

めぐるの基本は、宇宙、地球、生命体を構成している物質の循環でしょう。なかでも地球の火山活動が供給する二酸化炭素の役割が重要とわかってきたと田近さん。地球凍結という劇的事実を生物進化に結びつけて語ってくれました。このような自然のダイナミズムの中に人間を置くと、少し違う眼が持てそうです。

リサーチは、細胞膜の中での分子のとんぼ返りが、増殖や死など細胞の活動に重要な役割をしているという発見です。細胞膜は、内外を区切りながら物質を選択的に通過させるものと位置づけてきましたが、細胞や個体の行動に大きな役割を果たす驚きの存在です。

BRHをめぐる研究は、昆虫の食べものの好みです。脚先の味覚受容体で味を感じるハエとチョウ。ここでも物質と細胞と個体の行動とが結びつきます。食わず嫌いをなくしたり、さまざまな混合物を識別したり、脚先の遺伝子のはたらきが進化につながる様子が見えてきます。

サイエンティスト・ライブラリーは、30過ぎまで定職がなく親を心配させたという体験をしながら自分で考えることを大切にし、それまでまったく光のあたっていなかった細胞内の液胞のみごとな働きを明らかにした大隅良典さん。こういう生き方もいいなあと思います。(中村桂子)

RESEARCH

ウズラで見えた脊椎動物が季節をよみとるしくみ

吉村崇

1996年名古屋大学大学院農学研究科博士課程中退。博士(農学)。名古屋大学大学院生命農学研究科助手、同助教授、同准教授を経て2008年より同教授、生命農学研究科附属鳥類バイオサイエンス研究センター長(兼務)。

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この記事を含む季刊「生命誌」

季刊「生命誌」61号めぐる

今年のテーマは「めぐる」でしょう。カードの愛読者から言われてドキリ。図星だったからです。生命誌について一緒に考えて下さっていることをありがたく思います。地球を形成する海と陸。その関わりの中で生きてきた人類の歴史の縮図を見せてくれるのが「島」であることを教えて下さった印東さん。島を巡る人々の自然との関わりから、改めて生きものの一つとしての人間を感じました。

リサーチは巡る季節を知るメカニズムの解明です。引き金は日長。地球が自転しながら太陽のまわりを回り続けてきた中で得た生き方です。ふと、24時間明かりをつけて暮らす現代の都会生活の異常さを思います。「BRHをめぐる研究」として、館での研究と、それに関わる外部の研究とを紹介します。さまざまな生きものでの体つくり、とくに体節つくりを比較し、個体の発生から進化を見ている小田研究室です。学会で数理モデルで同じテーマに取り組んでいる藤本さんと出会い、遺伝子ネットワークを探る共同研究が始まりました。

サイエンティスト・ライブラリーは顕微鏡で見た細胞の美しさへの感動を基に、自ら開発した急速凍結法で観察できる細胞像の中に知りたいもののすべてがあるとおっしゃる廣川信隆さん。研究者のお手本と尊敬しています。(中村桂子)

SCIENTIST LIBRARY

未踏の細胞を観察する

廣川信隆

1946年
神奈川生まれ

1971年
東京大学医学部卒業

1972年
東京大学医学部助手

1979年
カリフォルニア大学医学部研究員

1980年
ワシントン大学医学部研究員

1982年
同助教授

1983年
同准教授、東京大学医学部教授

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この記事を含む季刊「生命誌」

季刊「生命誌」61号めぐる

今年のテーマは「めぐる」でしょう。カードの愛読者から言われてドキリ。図星だったからです。生命誌について一緒に考えて下さっていることをありがたく思います。地球を形成する海と陸。その関わりの中で生きてきた人類の歴史の縮図を見せてくれるのが「島」であることを教えて下さった印東さん。島を巡る人々の自然との関わりから、改めて生きものの一つとしての人間を感じました。

リサーチは巡る季節を知るメカニズムの解明です。引き金は日長。地球が自転しながら太陽のまわりを回り続けてきた中で得た生き方です。ふと、24時間明かりをつけて暮らす現代の都会生活の異常さを思います。「BRHをめぐる研究」として、館での研究と、それに関わる外部の研究とを紹介します。さまざまな生きものでの体つくり、とくに体節つくりを比較し、個体の発生から進化を見ている小田研究室です。学会で数理モデルで同じテーマに取り組んでいる藤本さんと出会い、遺伝子ネットワークを探る共同研究が始まりました。

サイエンティスト・ライブラリーは顕微鏡で見た細胞の美しさへの感動を基に、自ら開発した急速凍結法で観察できる細胞像の中に知りたいもののすべてがあるとおっしゃる廣川信隆さん。研究者のお手本と尊敬しています。(中村桂子)

RESEARCH

多様な細胞分裂様式に見る植物の進化

嶋村正樹

2000年広島大学大学院理学系研究科博士課程修了、理学博士。日本学術振興会特別研究員、(財)地球環境産業技術研究機構研究員を経て2006年より広島大学大学院理学研究科助教。

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生命現象の基本にゆらぎを発見

柳田 敏雄

1946年
兵庫県生まれ
1969年
大阪大学基礎工学部卒業
1976年
工学博士(大阪大学)取得
1988年
大阪大学基礎工学部教授
1996年
同大学医学部教授
2002年
同大学大学院生命機能研究科教授
同大学院医学研究科教授(兼任)

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TALK

情報と機能をもつ古くからの働き者

中村義一

1972年京都大学理学部卒業。77年同大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)。東京大学医科学研究所助教授を経て、現在、同研究所遺伝子動態分野の教授。文部科学省特定領域研究「RNA情報発現系の時空間ネットワーク」の研究代表者。共著で『RNAの細胞生物学』『RNAルネッサンス』などがある。

この記事を含む季刊「生命誌」

季刊「生命誌」52号関わる

分子から人間まで、生きものに関わるものは、全て「関わり」の中にある。その中でRNAをとりあげ語り合った。DNA→RNA→タンパク質という図式で教科書に登場しながら中間管理職(?)のようにちょっと影が薄かったRNAに最近光が当たっている。DNAのように情報をもち、タンパク質のようにはたらく両刀使いが、生きものらしさを支えているとわかってきたからである。中村義一さんを叱ったのではなく、RNA研究の面白さを強調したのである。リサーチ。単細胞生物の細胞性粘菌は、時にナメクジやキノコになる形の変化につれて多細胞化の過程を見せる人気者。その陰にあるゲノムのはたらきを見た。狩猟生活者グイは、動物と一体感をもちながら、「強い他者」としてのライオンに重要な役割を与えることで、秩序を作っている。細胞と種。共に関わりの重要さが見える。サイエンティストライブラリーは「ヒマワリは本当に日と共にまわるのか」という子供時代の問いを抱き続け、植物生理学を追究した柴岡弘郎さん。「植物に聞く」に徹する姿勢が見事だ。“関わる”を軸にさまざまなテーマを展開したこの1年。あらためて、関わることが生きることであると実感できたのではないだろうか。

季刊「生命誌」に掲載された記事のうち、
多様な分野の専門家との語り合い(TALK)研究者のインタビュー(Scientist Library)の記事が読めます。
さまざまな視点を重ねて記事を観ることで、生命誌の活動の広がりと、つながりがみえてきます。

オンライン開催 催しのご案内

シンポジウム

6/4(土)13:00〜16:30

虫の会 コケ食昆虫の自然史 〜生物の暮らしをたずねる旅〜